買って本当に良かったなと思う買い物が、時々あります。例えばデロンギの電動エスプレッソメーカー。直火式のものだと下の容器に水を入れ、上の容器にコーヒーの粉をこぼさないように入れて、火にかけて、淹れた後も1回ごと豆の滓を捨てて洗って…と面倒。ところが電動エスプレッソメーカーは、豆と水を入れておけばスイッチ一つで豆を挽いて全自動で淹れてくれ、お手入れも簡単。大変重宝しています。
本誌のリモート編集委員会で使ってみようとiPadを更新し、ヘッドホンを購入しました。しかしヘッドホンは持ち運びが面倒、コードが邪魔くさい。そこで思いついたのがAir Pods Pro。ワイヤレス型で、両耳から、うどんが垂れ下がっているようにしか見えない、今流行りのものです。無駄な買い物かとも思いましたが、結論は…ハイそうです、買って良かったです。
長時間使用していても、耳への圧迫感は少なく、こちらの声は明瞭に届いているようです。一番驚いたのは、その聞こえ方。相手の声が非常に聞き取りやすい。
リモート会議ではマイクをミュートして、ということになっていますが、参加者の何気ないひと言をすくい上げたり、各々が発言しやすいように、あえてミュートしないままミーティングを行っている会社の話を読んだことがあります。カメラとマイクの性能がいいと、リモートであっても参加者の雰囲気が感じとれて、会議が円滑に進むかもしれません(むしろ感情がばれやすくてイヤ!という方もいらっしゃるでしょうが)。元旦の日経新聞には、さらに進んで、社員がアバター(ネット上で自分の分身となるキャラクター)となって仮想オフィスに出社し、リモートでも円滑なコミュニケーションをとろうとしている企業の記事を見つけました。未来の本誌編集会議もこんな感じになるのでしょうか?
今年も、常に新型コロナを意識し対応していく生活が続きます。これまでのやり方を根本から考え直して、よりよい方法を模索し改善していく段階に入ったのでしょう。
(黒田 兼 記)