太田 正行
家に届いた『JCB THE PREMIUM』3月号をパラパラめくっているとミナミコアリクイの記事が載っていました。テーブル越しの向かいに座っていた妻に「コアリクイが載っている」と言うと「それが何?」。私は立ち上がり「これだよ、これ」と言って、両腕を広げて写真に写っていたコアリクイの威嚇のポーズをとりました。「それ、どこかで見たね」。私はすぐそばの本棚から漫画を1冊取り出しました。
千寿製薬が眼科医向けに発刊している『銀海』2022年新春号の「私のお気に入り」で熊本県八代市堀内眼科医院堀内浩史先生が漫画『スキップとローファー』を勧めていました。内容の記載はなく、電子書籍の無料立ち読みを使用して「必ず27ページまでお読みください。すでに、続きを読みたくなっておられるはずです」と推していました。すると私が無料立ち読みする前に、妻が1巻を購入してきました。面白くて、残りの6巻までまとめて購入しました。
内容は石川県の田舎から東京の高校に進学した女子高生が主人公の学園モノです。1巻27ページは主人公が入学式に遅刻し、学校へ走って向かうシーンです。新年度が始まりました。今年の入学式は新型コロナウイルス感染症流行の中、無事にできたでしょうか。漫画内での学校行事や放課後の出来事の多くは、今の状況下で行うことが困難です。それでも学生達には、今しかできない楽しい学生生活を過ごせるよう願っています。4巻127ページで主人公がコアリクイのポーズをとっています。私はこの場面がすごく面白くて印象に残りました。興味のある方はぜひ読んでみてください。
3月6日に新潟グランドホテルで棋王戦第3局(渡辺明2冠VS永瀬拓矢王座)が行われました。「大盤解説会に行った人が羨ましい。渡辺くん、新潟駅で大阪屋の万代太鼓を買って帰ったって」と妻。新潟で負けた渡辺2冠は3月20日第4局でタイトルを防衛し、棋王戦10連覇を達成しました。4月8日『将棋の渡辺くん』6巻が発売されました。こちらもお勧めです。
この2年間、私は新潟市から出ていません。小学生以来、もしかしたら生まれて初めてかもしれません。旅行に行けず、外食の機会が減り、買い物に行く回数も激減しました。逆に、読書や庭いじり、WEBでの学会視聴の時間、そして家での飲酒量が増えました。新型コロナウイルス感染症のために、家に引きこもって読書時間や鑑賞時間が増えた先生もおられるはずです。ぜひ、お気に入りの作品(漫画、小説、絵画、音楽、映像作品など)やお店をご紹介していただけたらと思います。ご投稿をお待ちしております。
(令和4年4月号)