伊藤 一寿
この春に静岡県伊東市にある川奈ホテルゴルフコース富士コースへ行ってきました。
川奈ホテルに付属するゴルフコースは大島コースと富士コースの二つがありますが、チャールズ・アリソン氏が設計しトーナメントが開催される富士コースが人気で、通常は川奈ホテルに宿泊しないとラウンドできません。
米国ゴルフマガジン誌が2年に一度選出する世界トップ100ゴルフコースに川奈ホテルゴルフコース富士コースが今回も選ばれました。約100人のパネリストたちが景観の美しさや自然との調和を重視して選んだこのランキングは、すべてのゴルファーにとって「一生に一度は訪れたい」コースが揃ったものになっているとのこと、ゴルフ版ミシュランガイドといったところでしょうか。日本には2123のコースがありますが今回このランキングに選ばれたのは2コースだけでした(もう一つは兵庫県にある廣野ゴルフ倶楽部)。
さて当日ですがインコース、10番のショートホールからのスタートでした。次の11番は海に向かって緩やかに下っていく緑の斜面が広がっているホールで、奥のグリーン方向にはティーの上にゴルフボールが乗った形をした名物の灯台が立っていました。条件が良いと富士山や横浜のランドマークタワーが見えるそうです。次のホールからはしばらく海に面したルートになっていました。15番のティーグラウンドはこのコースで最も標高の高いところに位置しており、ここから眺める太平洋や伊豆諸島は絶景でした。
インコースを終えるとカートに乗ってアウトコースへ移動します。こちらも海を見ながらのプレーとなりますが海に面するホールはインコースに比べると少なく、一方で木が多い印象がありました。キャディ付き徒歩でのプレーが原則です。上り下りのコースを20km以上は歩きましたが無事ホールアウトしました。このコースはできればアウトコースからスタートし木々の間から海を見ながらプレーを進め、インコースで海に沿った絶景のコースを堪能するといった順番がいいだろうなと思いました。
新潟は海の近くにゴルフ場が多く存在しますが海に面したコースはあまりないのではないでしょうか。柏崎カントリークラブ佐渡コースの4番ホールくらいしか思い浮かびません。砲台グリーンへのアプローチ、深いバンカーからの脱出の対策をして、またこの絶景のコースにチャレンジをしたいと思います。
(令和7年7月号)