山口 雅之
今年のアメリカ大リーグのワールドシリーズには日本中が盛り上がりました。第3戦の延長18回に、2日前に9回を一人で投げ抜いた山本由伸投手がブルペンに向かった時、ベンチにいる佐々木朗希投手の口元が「マジ?」と動いたのをカメラがしっかり捉えていました。第7戦ではその「マジ?」が現実となりました。前日先発して6回を投げた山本由伸投手が9回1死一、二塁のサヨナラ負けの大ピンチにスクランブル登板し、綱渡りながらも抑えきり、そのまま延長11回のピンチもしのいで見事2連覇を達成しました。3月の日本での開幕戦からワールドシリーズまで7ヶ月間、大谷翔平選手のホームランと山本由伸投手の快投に熱狂しました。オフシーズンとなりドジャースロスになっているのは私だけではないでしょう。来年の開幕が待ち遠しいと思っていた最中、大谷翔平選手が3月に行われるWBCに出場するというニュースが飛び込んできました。来期は日本の誇るホームランバッター二人が大リーグに挑戦します。ヤクルトの村上宗隆選手と巨人の岡本和真選手です。移籍初年ではWBCには出場できないでしょうから、大谷翔平選手が侍ジャパンをけん引して2連覇に導いてくれることを期待せずにはいられません。
今年の年の瀬は医療界にとって大変厳しい状況になっています。凄まじい医療材料の値上げ、人件費の高騰と医療機関は存亡の機にあります。今の医療界の状況こそが「存亡危機事態」なのではないでしょうか。新潟市医師会総会に出席された国会議員の先生方も口々に「医療機関の置かれている厳しい状況は理解している」と挨拶をされました。国会議員の先生方は理解されていても、財務省からは「どこ吹く風」的な情報が流れてきています。「存亡危機事態」が「危機」でなくなったら「消滅」です。「消滅」したものを復活させるには長い時間と大変な労力が必要となります。医療が新潟のトキのようにならないことを祈るばかりです。この医師会報が発行されるころには、補正予算での医療機関支援の具体策が出されているはずです。「痛みを伴う社会保障費4兆円削減」を叫ぶ連立与党の圧力に負けずに政策を実行してもらうことを祈るしかありません。野党の国会議員の先生が「高市早苗総理を応援したい」と発言されたのが心に刺さりました。
暗い話題ばかりでは夢がなくなります。来年もスポーツ観戦好きにはたまらないイベントが目白押しです。2月にはミラノ・コルティナ冬季オリンピック。6月にはFIFAワールドカップ北中米大会が待っています。その間にWBCがあります。日本代表選手の皆さんには全力プレーでドジャース2連覇以上の感動を届けてもらいたいです。
「がんばれ!ニッポン!」「がんばれ!日本の医療!」
(令和7年12月号)