上村 桂
ご贔屓のプロ野球パ・リーグ福岡ソフトバンクホークスの前身南海軍が、老舗の巨人や阪神に遅れる事1年、昭和13年に創設された。
奇しくも小生と同い年、80歳である。尤もファンになったのは10歳の時、昭和23年であったから、正味70年の付き合いになる。
当時、プロ野球に関する報道は極めて少なく、それも老舗の球団に限られていた。昭和23年は南海が巨人と最後まで争って優勝した。そんな訳で自然に南海と巨人のファンになってしまった。ところがシーズン・オフ、巨人が優勝チーム南海の絶対的エース別所昭投手を引き抜く事件が起こった。当時は未だルールが確立されておらず、無理が通れば…という状況であったが、強引な引き抜きの手法に義憤を覚え、すっかり巨人が嫌いになってしまった。
そんな理由でホークスファンになって70年、腐れ縁が続いている。
この間、弱小の親会社の力不足は如何ともし難く、補強もままならず成績も低迷していた。特に南海時代の晩年は大阪球場のスタンドで閑古鳥が啼く始末で、結局、当時少し元気の良かったダイエーに身売りし、フランチャイズの関係で福岡へ移転した(昭和64年)。その後も低迷期が続いたが成績はやや向上しリーグ上位に顔を出すようになった。しかし、関西大震災でダイエーの経営が行きづまり、ソフトバンクに身売りした(平成17年)。その後は球団の努力もあって成績は向上し、この10年に限っていえば、リーグ優勝5回、内日本一4回とすっかり強剛チームに変身した。
勝負事は、やはり勝たないと気勢があがらない。精神衛生上、極めて好結果をもたらす。
この近年、スカパーの普及により、シーズン中は全試合の中継が視聴可能で、毎日、TVにはまっている。
昨年は日本一と良い思いをさせて貰った。この拙稿がお目にふれる頃、今年はどうなる事やら。