品田 章二
ピョンチャン五輪のあった二月、新潟は予想最高気温5℃以下の日数が22日もあって寒く、外出も控えたので、運動不足日が続いた。
大学病院に勤務した頃、一日500歩しか歩かない日もあってボート漕ぎを購入した。数日漕いだ後、赴任した三条の病院医師住宅に運ぶ。台所に静置の運動機器は平成16年7.13水害で水を被り大型廃棄物になった。
健康機器として購入したミニ・ステッパー(長さ54cm×幅32cm×高さ15cm、重さ6.9kg)はステップ回数を表示するコンピューター部品を紛失し長く物置に留置。しかし部品が見つかったのを機に、ベッド脇に運んだ。
ステップ最中に転倒したら元も子もない。なにか摑まる物を脇に置かねばと考え、固定式歩行器をミニ・ステッパーと同じ頃に購入した。
朝起きてすぐ、当初二分、次に三分、今では四分間で垂直に600ステップ。
イッチ、ニィ、サンと百まで数え三回繰り返す。時間になると別に購入のデカタイマーがピピと音をだす。冷えて寒い朝でも一分後には脛がポカポカと温かくなるので嬉しい。実践時間帯も重要で、起きてからの四分はあっという間に過ぎる。なにより屋外の雨風を気にしなくても済む。
600歩は距離330メートルになるが、垂直600ステップの方が運動効果があるようである。
骨粗しょう症は骨強度の低下が特徴で、骨折しやすくなる。閉経期の女性は腰椎骨密度が低下するので青年期に獲得の最大骨量の減少を防ぐのが大切、と日本医師会雑誌に記述されていた。
ステッパーが骨量の減少阻止に有効か判らないが、入浴時に気になったポッコリ腹が縮小し、肌着の重ね着で窮屈なズボンが楽になった。運動不足を補う方策に、垂直に踏むステッパー型式と固定式歩行器の併用を推奨したい。