大滝 一
わが大滝耳鼻科クリニックには、開院以来ずーっと極秘にしてきた裏の顔があります。この10月に開院10年となりますので、それを節目に思い切って皆さんに公開することにしました。この段階でこの記事は危ない、もしくはくだらないという臭いがされた方は、ここで読むのをやめられることをお勧めします。
当院では極秘のルートで、とある製薬会社の特殊な薬剤を特別な薬局で処方してもらっています。その製薬会社はというと、ニャンニャン製薬という名前からして危ない感じの会社で、その薬を処方するのがにゃんこ堂薬局です。この薬局は医院と調剤薬局の間にある自転車置き場にありますが、残念ながら一般の方には見えません。
では、どのような方にこの薬局が見え、極秘の薬が処方できるかかというと、基本としてネコ好き、そして診察室の私の後ろにネコのイラストが何枚かありますが、その中のニャンコが一匹でも動いて見えた方、かつ通常の薬の効果が全くない方に限定されます。このような人にしかにゃんこ堂薬局は見えないのです。
普段の診療では「耳鳴りがすごくて、薬も効かないし、気が狂いそうだ。何とかしてくれー!あれっ、先生の後ろのイラストのネコが動いた!」という方に「猫が本当に好きか」と確認して処方しています。
たとえば強い肩こりにゴーゴー、またはビービーという極めて大きな耳鳴りがあって、あまりの苦痛のために死んでしまいたいと考えているような方には、ミャオナールと強力カルニャクリンが極めて有効です。内服時にネコをなでなですると効果はさらに高まるとされていますが、その真偽のほどは実証されておりません。そのほかに、どんな痛みでもぴたっと治まり、どんな高熱も一瞬にしてドンピシャ36.5度に解熱してくれるカロニャール、だるくて節々が痛く、咳や鼻水などに効き、一日の内服で元気モリモリとなる漢方のニャッコン湯などです。このニャッコン湯は二匹のネコを両手でなでながら飲むと、元気百倍、100mを9秒台で走れるほど元気になるとのことです。
残念、字数オーバーでストップがかかりました。ではまたいつか…あまりにくだらないのでやめてくれ、という意見がありましたら今回限りとします。面白いと思ってくれる人いるかなあ?本心を言うとかなり心配です。
(平成30年4月号)