石井 史郎
平成30年度春季ゴルフ大会は4月15日(日)、新発田市の紫雲ゴルフ倶楽部飯豊コースにて開催されました。連覇を狙うディフェンディングチャンピオンは過去3回の優勝経験を持つ田中申介先生(平成15年春、平成25年春、と前回優勝)。幹事ご苦労様でした。
当日は悪天候であり、ニュースでは「全国的に台風並みの低気圧接近に伴う春の嵐に見舞われるでしょう」と報じられておりました。ゴルフ場のある新発田市元郷でも、西南西の風8m、気温10℃、湿度94%、朝から4mmの降水量がありました。静岡では41mmの豪雨と風速29.6mによる土砂崩れが発生し、立山高原では風速20mの暴風で観光ツアーが中止となり、帯広市では4月にも拘らず25cmの積雪を記録し、この時期としては2009年以来の出来事との事でした。
このような状況下で3名の先生が出場を取りやめる中、総勢17名の選手による競技会がスタートしました。大会初参加は整形外科の高橋敦先生と循環器内科の堺勝之先生でした。
各科内訳は産婦人科4名、小児科2名、外科2名、内科2名、整形外科2名、眼科2名、脳神経外科1名、耳鼻咽喉科1名、皮膚科1名でした。
「こんなに冷たい雨風の中、カッパ姿で野山を走り回るなんて信じられない」と家族は申しておりましたが、そこはゴルフフリークの集団。始まってしまえば雨風もなんのその、熱気あふれる闘いが繰り広げられました。
私は8時12分スタートの第3組でした。同組には医師会ゴルフコンペ常連の小児科庄司義興先生と元信楽園病院長で脳外科の皆川信先生がおられました。皆川先生とは、ゴルフサークル若葉会会員としてお付き合いをさせていただいております。若葉会とは昭和初期から現存している医師ゴルフ同好会で現在会員は15名、平均年齢は69.74歳です。皆川先生はこの悪天候の中、アウトのスタートホール1番から4番まで4つ連続パーを並べました。私と庄司先生はボギー又はダブルボギーでした。その後極寒の中、肉体的にも精神的にもいわゆる「我慢と忍耐のゴルフ」が続きました。それでも私は前半最終9番ホール(464ヤード、パー5)、下り3メートルのスライスラインを読み切ってスリーオンワンパットでバーディーを取り、前半44でかろうじて皆川先生に並びました。
下線部を、ゴルフをやらない先生方がわかりやすいように意訳すると次のようになります。
「約424メートル離れた大きさ108mmの穴に直径42.67mmのゴルフボールを規定打数5回で入れるべく、1打目をコースの左側に広がる芝の伸びた場所(ラフ)に打ち込み、2打目は芝を刈り込んだコースの真ん中(フェアウエイ)に距離を抑えて打ち戻した(レイアップ)。3打目はカップ周りの芝をきめ細かく綺麗に刈り込んだ区域(グリーン)まで約137メートルの地点から打ち止め(スリーオン)、ボールの停止地点からカップまで約3メートルの距離だったが、ボールが下り傾斜で右へ緩やかにカーブして転がるであろうと予想し、運良くその通りに転がってホールにボールが吸い込まれ、規定より1打少なく4打で終了できた」ということになります。…少々くどかったでしょうか。
因みに、ホールの直径108は仏教でいうところの煩悩の数、除夜の鐘を撞く回数、四苦八苦(4×9=36 8×9=72 36+72=108)であり、人生の苦悩とゴルフのそれの共通点を暗示し、このスポーツの奥深さを物語るものとなっていると思うのは私だけでしょうか。
午後もこの調子で…と思いきや、ゴルフは人生と同じで思い通りにならぬもの。トリプルボギーやダブルパーが並び、上がってみればグロス99と凡庸なスコアでした。ハンディキャップで優勝させてもらった次第です。同組でラウンドしていただいた庄司先生と皆川先生に感謝いたします。
成績トップ10を別表に示します。前述の皆川信先生がスコア95、ベストグロス賞で準優勝でした。公式ハンデが一桁(シングルプレイヤー)の小児科朴直樹先生は3位でした。紅一点、皮膚科の高橋クニ先生は午前午後同点の水平賞をとる安定したゴルフで6位に食い込みました。17番パー3ではニアピン賞も獲得されました。9位には初出場の整形外科高橋敦先生が入賞し、後半のスコアを11点も縮める大波賞を取られました。
参加選手の皆様寒い中お疲れ様でした。
秋季大会は11月4日(日)、会場は同じ紫雲ゴルフ倶楽部にて行う予定でおります。会員の皆様のご参加をお願い申し上げます。
(平成30年6月号)