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新潟市医師会報より

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フランス紀行(後編)

大滝 一

今回は先月号に続いてフランス紀行の後編となります。前編はフランスが誇る2大世界遺産モン・サン・ミッシェルとヴェルサイユ宮殿を中心に書かせていただきました。後編では、私が最も憧れる都、パリについて報告します。

〈3日目の夕刻:パリ市内へ〉

夕刻にバスでパリ市内に入りました。初日にパリに1泊していますが、本格的なパリ観光はこれからです。期待に胸はいやがおうにも高まります。バスの車窓から、遠くにパリの象徴、エッフェル塔がついに見えてきました。パリに来たぞー!
そのエッフェル塔ですが、パリ万博のために1888年に建てられた300mの鉄塔です。東京タワーが模倣しただけあって形は東京タワーと極めて類似していましたが、色は東京タワーが明るい朱色であるのに対し、鉄の色というか「黒い」というのが私の最初の印象でした。
その塔の足元を抜け、バスはこれもパリの象徴、凱旋門をぐるりと一周し、シャンゼリゼ通りを通り、セーヌ川沿いのルーブル美術館の脇を走りホテルへと向かいました。

さて、明日から本格的なパリ観光です。今夜は飲みすぎないように…

〈4日目:ルーブル美術館など、本日の歩数3万歩〉

なんといっても朝一、まずはルーブル美術館です。

圧倒的な広さに驚愕です!全てを見るには1週間かかるといわれていますが、自由行動となった際に、あまりに広く方向が分からなくなってしまいました。自分としては「モナリザ」などがあるドゥノン翼に行きたかったのですが、間違って古代エジプト美術などのあるシェリー翼に行ってしまい、もう一度ピラミッドの下まで戻り、ドゥノン翼へと向かいました。広い上に、人、人、人で館内はすさまじい混雑です(写真1)。でも何とか「ミロのビーナス」を見てから「モナリザ」と「ナポレオンの戴冠式」にたどり着き自分の目でしっかり見てきました(写真2、3)。この2作品、特にモナリザの前は凄い人だかりで、何とか写真が撮れたという感じでしたが、実物を見ることができ大変満足しました。ただ、数時間では全く時間が足りない、ルーブルはもう一度2、3日かけてじっくり見ようと決めました。必ずまた行きます。

その後、日本人街で昼食を摂りました。ラーメン屋もあり、久しぶりに醤油ラーメンをいただいてきました。店員さんの一人の女性は埼玉から働きに来ているとのことでした。お店はほぼ満杯で、地元のフランス人がラーメンや、カツ丼、牛丼などを食べていました。フランスでは日本食がアニメとともにブームだそうです。

午後は、オペラ座に足を運びました。公演はありませんでしたが、劇場ホールと大階段、回廊は豪華絢爛で(写真4)、さすがナポレオンが建築を命じた劇場と思いました。

その後はエッフェル塔と並び、パリの象徴である凱旋門です(写真5)。ここからシャンゼリゼ通りなどの12本の通りが放射状に広がっていきます。凱旋門は想像していたより、はるかに大きかったです。50mの高さで上まで上れるとのことでした。
そして、その後とことん歩きました。凱旋門からシャンゼリゼ通りを下り(写真6)、カンヌ映画祭のあとに有名監督や俳優が集うというカフェで一息つき、さらにコンコルド広場、マドレーヌ寺院、そしてオペラ座まで、この日は3万歩歩きました。私の歩幅は70cmですので、約20km歩いたことになります。しかし、ツアー仲間とガイドさんがいましたし、見るもの全てが物珍しく、全く飽きもせず疲れもしませんでした。本当に楽しいパリ散策でした。

パリ市内の多くの観光名所は5km四方の中にありますので、体力と時間さえあれば歩いて回ることが十分に可能です。

〈5日目:セーヌ川クルーズ〉

この日は、午前中にまずセーヌ川にあるシテ島のノートルダム寺院を見ました。ここもなかなかの聖堂でしたが、ちょっと見て、トイレ休憩も兼ねて私たちはその隣のカフェに入り美味しいカプチーノをいただきました(写真7)。ここで隣のテーブルの二人の女性と話をしたところオーストラリアから来たとのことでした。やはりパリは憧れだったそうです。

その後はモンマルトルの丘のサクレクール寺院(写真8)とその周辺の町並みを散策しましたが、途中に珍しく一個だけ公衆トイレがありました。これについては後述します。

昼食後の午後の自由行動の際には、映画「アメリ」で有名になった「カフェ・デ・ドゥ・ムーラン」に立ち寄り、評判のクリームブリュレをいただきました(写真9、10)。表面がパリッとして、とろりとした中身はとても美味しかったです。これはお勧めの一品です。

そして、この日のメインは夜のセーヌ川クルーズです。

日没が遅いので、午後9時からの乗船です。約1時間半のクルーズで、昨日行ったルーブル美術館や今朝のノートルダム寺院などをめぐりましたが、何といっても暗さが増してからのライトアップされた夜景がとても魅力的でした。エッフェル塔のイルミネーションが一番印象に残りました。どこの国の子かは分かりませんがとても可愛い女の子や、世界各国の人たちが、ゆったりとパリの夜景を楽しんでいました(写真11)。

パリに行かれる機会がありましたら、セーヌ川クルーズで素晴らしいパリの夜景を堪能してください。

〈6日目:エッフェル塔、オルセー美術館〉

さて、今日はフランス旅行の最終日で夕方までフリーでした。そこで、エッフェル塔に行くことにしました。ホテルからエッフェル塔までは8km、さてどうやって行こうかと思いましたが、前日の早朝のうちにメトロ(地下鉄)の乗り方をガイドブックで勉強し、実際に試してみたところ大変便利と分かりました。そのメトロを使うことにしました(写真12)。

パリのメトロは大変便利ですので、これに関しても後述します。

さて、前日の10時頃にエッフェル塔に行った同じツアーの方が、塔に上がるエレベーターに乗るまで2時間待ったとのことでした。そこで、私たちは函館から来たご夫婦と一緒に8時前と早めにホテルを出ました。2箇所乗り換えて9時前にエッフェル塔に着きました(写真13)。その時間だと込んでおらず、30分待ちで塔に上がることができました。待ち時間にはルーマニアから来たという恋人同士のお二人と話ができ、全く退屈しませんでした。

私は高所恐怖症で、しかもエッフェル塔は東京タワーのように、硝子がしっかりはまっているわけではありません。展望台は風が吹き抜けで、怖いことこの上ないといった感じでした。

しかし、そこからのパリ・ビューは素晴らしかったです(写真14)。これは実際に見たことのある人にしか分かりません。パリを一望するエッフェル塔、私にとっては凄い恐怖でしたが、極めて素晴らしい思い出となりました。写真を撮るにも完全に腰が引けていました。

エッフェル塔に早い時間に上ることができ、時間がたっぷりありましたのでオルセー美術館に行こうとなりました。

ここではタクシーを拾いました。4人乗車は嫌われるとのことでしたが大丈夫でした。ただ、普段は助手席には乗せないのか、助手席の足元はいろいろな資料などで散らかっていました。それを片付けてから乗せてくれましたのでチップをはずみました。

うっかり、そのタクシーの中にエッフェル塔で買ったお土産を忘れてしまいました。タクシーを降りて少し時間が経っていましたが、オルセー美術館に入ろうとすると、かなり離れたところから先ほどの運転手が私のところに走ってきました。忘れ物を持ってきてくれたのです。凄く有難かったです。先ほどの多目のチップが有効だったかは分かりませんが…

オルセーはルーブルと並んで行きたかった美術館でした。ルノワールの「ムーラン・ド・ラ・ガレットの舞踏会」をどうしても見たかったのです(写真15)。

私はその絵が描かれた傘を10年前に長岡の県立美術館で買いました。お気に入りでしたが強風で壊れてしまいました。そこで、神戸市立美術館で「ルノワール展」があることを知り、鑑賞がてら、その傘を買いに神戸まで行ったこともあります。大満足のオルセーでした。ここは元駅舎だったそうですが、広さも程よく、ゴッホの自画像なども見ることができたのはラッキーでした。

そこで、まだ時間がありましたので、歩いてもさほど遠くないオランジュリー美術館に、セーヌ川にかかるチェリー橋を渡って向かいました。そこでモネの「睡蓮」を堪能しました。これで、パリを代表する3つの美術館に足を運ぶことができました。

今日のエッフェル塔、オルセー美術館、セーヌ河畔散策とオランジェリー美術館で今回のフランス紀行を〆ることになりました。

憧れであったフランス旅行は、2大世界遺産と魅力あるパリを満喫し、大満足のうちに終えることとなりました。よかったなあ、パリは必ずまた来たい!と強く思いました。

〈旅を終えてのフランス雑感〉

フランス、パリの素晴らしさは今までの記述をお読みいただければと思いますが、その中では十分にお伝えできなかった点があります。雑感としていくつかまとめてみました。参考になればと思います。

・トイレ事情

まず、何をさしおいてもこのことに触れずにはいられません。フランスは食へのこだわりは半端ではないといわれていますが、食べた後どうなるかについては伝統的に関心が低いのでしょうか。

昔のパリ市内ではアパートの窓から排泄物を捨てていて、そのためにハイヒールができたことはあまりにも有名ですし、今はそんなことはありませんが、パリは臭い街だったこともよく知られています。

端的に言えば、トイレがどこに行っても極めて少なく、決して綺麗ではないことです。モン・サン・ミッシェル、ヴェルサイユ宮殿や歴史のある聖堂などはほとんどトイレがないかあってもその数は極めて少ないです。パリ市内の大きなデパートにもトイレは一箇所しかありませんでした。

パリの街中で、トイレや休憩はたくさんあるカフェを利用することになります。トイレの際にはチップ(金額は前述)が基本的には必要となり、日本との文化の大きな違いです。まだ数は極めて少ないのですが公衆トイレもありましたが、日本では見たことがない凄いトイレです(写真16)。

これは、誰かが一度使用すると、ドアが自動で閉まって、床など全て自動清掃してからでないとドアが開かず使用できません。ということで、とても時間がかかります。一人一人だとあまりにも時間がかるので、私たちの前の家族は4人で一緒に入っていました。少々驚きましたが、そうしないと家族4人が用を足し終わるまでに10分以上かかるのではないでしょうか。

・メトロ(地下鉄)

パリのメトロは1回の乗車料金が均一で1ユーロ90セントです。そのチケットは、一旦改札を出てしまうと使えませんが75分間は乗り放題です。乗る際にチケットを自動改札機に通しますが、出るときの改札はなく出口のバーを通るだけでチケットは必要がありません。

ただ気をつけないといけないのは、一度使ったチケットと使っていないチケットの区別がつきづらいことです。使ったチケットはすぐに捨てないと、次に乗車するときに間違って使いそうになります。使ったチケットはすぐに捨てることをお勧めします。

パリのメトロは、東京のように複雑ではないので、路線番号とそのターミナル駅、降りる駅名と乗換駅が分かればまず問題なく利用できます。全く初めての私と家内でしたが、東京よりずっと分かりやすいと思いました。

ただし、スリには気をつけたほうがいいです。私たちのツアーでも二人がスリにあっています。二人、三人とグループになっているようですので、かばんなどはしっかり体の前に持つようにし、夜遅くはメトロに乗らないことです。

・警備と治安

年明けにパリでテロがあった年なので、治安が不安でしたが、モン・サン・ミッシェルやヴェルサイユ宮殿、ルーブル美術館は警備もしっかりしていますし、入館の際のチェックは結構厳しいです。ただ、日本人はあまり問題ないですが、中国人は少々事情が異なるようです。

オルセーの入館の際、係員に「ニーハオ」と声をかけられ「アイム・ジャパニーズ」と言ったところ「ソリー、プリーズ」と簡単に通してくれました。家内も同じようなことがあったとのことです。沢山の中国人の後になると入館に時間がかかります。海外で日本人を騙る中国人が多いといわれていますが、分かるような気がしました。

・ほとんどのところで英語が通じます

フランスでは英語は通じないと言われていますが、ほとんどのところで通じます。観光地、ホテル、土産売り場、カフェなどは大丈夫です。大分気が楽になりました。ただ、先月号でふれた初日夜のスーパーはだめでした。

フランス語としては「ボンジュール」「メルシー」「スィブプレ」やワインの赤、白と5までの数字を覚えておくと良いと思います。

・グローバルWi-Fi

昨年のスペイン旅行では、ホテルなどのパスワードを切り替えてWi-Fiを利用していましたが、面倒で不便でした。すでに使われている方も多いと思いますが、海外旅行にはこのグローバルWi-Fiがお勧めです。

私は今回「いもとのWi-Fi」を利用しましたが、自宅からネットで申し込み、出発前に成田空港で受け取りました。切り替えの必要もなく、どこでも利用可能ですので、是非お勧めします。

〈まとめ〉

フランス、パリは世界一の観光国、観光都市です。期待にたがわない素晴らしいところでした。治安も悪くありませんし、英語もまずまず通じ、メトロも便利です。私は、いつかまた必ずパリに行くことになると思います。皆さんも一度は訪れてみてはいかがでしょうか。お勧め度★★★★★です。

次にフランスに行ったら、今回以上に食にこだわってみたいと考えています。

(平成30年9月号)

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