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新潟市医師会報より

新潟市医師会

教師冥利

上村 桂

昨年末、市内で開業しておられるNさんから思いがけずお手紙を頂戴した。Nさんと小生は、Nさんが新潟大学医学部の卒業生で、ウン拾年前、小生が医学部の講義を受持っていた、という仲である。お手紙の詳細は紙数の関係で省略するが、その記憶の正確さに驚き、懐かしく拝見した。

昭和39年春、入局2年目のこと恩師渡辺巌一教授から、医学部専門課程の1年生に「医統計学」の講義をするよう命じられた。その後約10年間、小生とあまり年の違わない学生諸君と付き合う事になった。

開講に当り先ず困惑した事は、適当な教科書が存在しないと分った事であった。必然的に自らノートを作り、講義の資料を作る事となり、これが仲々の作業量となった。特に講義資料は当時の印刷技術からして毎回ガリ版刷りが必要で、110分相当分を用意するのは大変であった。後になって渡辺教授が見兼ねて、某出版社に話をつけて下さり、何とか本になる迄続いた。また最大の困難は、当時の講堂には拡声装置がなく階段講堂の最上階に届くにはかなりの声量を要する事であった。気管支喘息の持病を持つ小生には極めて難仕事であった。ともあれ、何とか約10年間、無事終ることが出来たのは幸であった。

そのあとウン拾年たって、思いがけない場面で卒業生の皆さんとお会いする機会があったが嬉しい事に、皆さん「教わった者」と「教えた者」の関係を一様に大切にしてくれる事が分った。改めて高校の漢文で習った、孟子の「君子の三楽」の一つ「天下ノ英才ヲ得テ、之ヲ教育スルハ三ノ楽ナリ……」を思い出した。

それにつけても、昨今の「統計国会」のTV中継を視聴していると、統計の最も基本である数値の得られ方、利用の仕方、特に比較して良い条件が理解されていないようである。数値化は比較に便利であるが、正しい比較法に依らないと極めて危険である、といえよう。

 (平成31年5月号)

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