石井 史郎
平成最後の新潟市医師会シニアレディスゴルフ大会は平成31年4月21日(日)、新発田市の紫雲ゴルフ倶楽部加治川コースにて開催されました。
当日は桜が満開、花冷え快晴のゴルフ日和であり、総勢24名の選手が参加されました。ピンクの上品な香を放つ花びらが風にハラハラと舞い、グリーン上に散らばる様は風情のあるものです。6番ホール(par5)では見事な枝ぶりの桜がグリーンを囲むように植えられています。グリーン上に散らばった花弁に紛れたボールマーカーを認知する事は、眼の悪いシニアにとっては困難を伴います。マーカー探しにグリーン上を右往左往するといった困ったシーンもありました。
紫雲ゴルフ倶楽部HP(ホームページ)によれば「赤松林に囲まれた正統の味わいと挑戦の醍醐味を満喫できるゴルフコース」との事です。しかし最近は松食い虫の被害が甚大で大木が伐採され、数年前の景色とは大分趣を異にしています。殺虫剤を散布しようにも、周辺のタバコ農家との折り合いがつかず、薬を使う事も出来ない状態だそうです。そのような中、木を伐採した禿げ地には植林が行われており、我々の背丈に満たないほどの細い若木が多数植えられておりました。
「あの若木が大木になる頃には、我々はもうこの世にはいないのだろうねえ」
「そうですね、30年以上はかかるでしょうからね」
「これからの人生で、今日が一番若いのですから、せいぜい頑張りましょう」
シニア大会ですから、ご一緒した先生方のラウンド中の雑談にも深い味わいと趣があります。
さて、競技の内容ですがハンデキャップ27.2をいただいた私が優勝しました。一つのホールに1.5打ずつハンデを獲得した計算となります。ハンデ戦での公式ルールでは最高が36.4点(男子)ですので、それに限りなく近いものでした。これは幸運以外の何物でもありません。
特筆すべきは、一緒にラウンドさせていただいた御歳84歳になられた元新潟市医師会長で婦人科医の佐々木繁先生です。グロス(素点)が90点で24名中第1位でした。午前中(インコース)は43点でホールアウトし、
「午後41点以下ならエイジシュートだね」と昼食時笑っておられました。
残念ながら達成はなりませんでしたが、素晴らしい内容のゴルフでした。
因みにエイジシュートとは「1ラウンド(18ホール)を、自身の年齢以下の打数でホールアウトすること」であり、達成するのが非常に困難なゴルファーの究極の目標です。
「職人とゴルファーはその道具を見れば腕前がわかる」と言われています。
加齢と共に筋肉量と飛距離が落ちてくるので、使用するクラブはヘッドが大きくてシャフト(柄)が長いものを多用する事になります。長いクラブには一緒にバッグに入れる短いクラブのヘッドが柄に擦れて傷がつかぬようにカバーをかけておきます。したがって年齢を重ねると必然的にゴルフバッグの中身がカバーだらけになります。私のバッグにはカバー付きのクラブが4本も入っております。
ところが、佐々木先生のバッグの中身を拝見したところ、カバーがかかっているのはドライバー1本だけであり、残りは全てアイアンだったように記憶しています。これはプロゴルファーのクラブセッティングであり、非常に感心いたしました。また先生のドライバーの打撃音がとても印象に残るものでした。
「ぐあっしゃ!」
文字では表現しづらいのですが、所謂「叩かれたボールが可哀想だ」という類の音です。私の発する「カーン」とか「コーン」という浅薄な音とは明らかに性質が違うものでした。
同伴者のお一人は
「最近耳が少し遠くなってのう」
とおっしゃっていましたが、佐々木先生のショット音と振動は頭蓋を通した骨伝導で必ずや脳に届いているものと察せられました。
また、今年からのルール改正で携行が許可された距離計で、先生のドライバーの飛距離をこっそり測定したところ248ヤードと出ました。これには私だけでなく、同行したキャディーさんも驚いていました。
以下に十傑の成績を示します。毎回快く幹事を引き受けてくださる庄司先生、望月先生に感謝いたします。
第80回シニアレディスゴルフ大会は令和1年9月1日(日)予定との事です。ありがとうございました。
当分幹事の庄司義興です。
第79回シニアレディスゴルフコンペは、ゴルフ同好会の若葉会のメンバーが多数参加していただき、男性21名女性3名計24名でにぎやかな大会でした。
当日の天候は曇りで午前中はやや肌寒く、しかし午後からは気温も上がり絶好のゴルフ日和でした。成績表には載っていませんが、大波賞(前半と後半のスコアーの差が一番大きい人)は石崎悦郎先生でした。前半53、後半39とゴルフではよくあることですが、別人のようなスコアでした。またベスグロ(一番うまい人)は優勝者石井先生の記載にもあるように佐々木繁先生でした。佐々木先生の飛距離やスコアを考えるとただただ感服するのですが、一方普通の人ではないなという思いもちょっとあって、それでも若い人はもう少し頑張らないといけないかなと思いました。
次回9月1日(日)に紫雲ゴルフ倶楽部で開催予定です。奮ってご参加下さい。
(令和元年6月号)