大滝 一
我が家では、多いときには4人の人間と6匹の猫が共同生活を営んでいました。現在は2人と4匹になっておりますが、人間同士は別にして、猫同士、ネコと人間との相性というものがあるんです。猫を多頭飼いしている方なら「そうなんだよ」と思われる方もきっといると思います。
家に帰ると「飼い猫の中の1匹は特に自分になついていて、三つ指ついて待っている」と言われる先生もおります。「嘘だろー!まさか、犬は分かるけど、ネコがそんなことするか?」と思われる犬派の方もおられると思いますが、これ、本当にありなんです!
現在の我が家のネコは、家内派が2匹、私派が2匹、それぞれオス、メス1匹ずつとなっています。その中で家内派のメス猫は娘のことも大好きです。そのネコ「ボンネ」ちゃんは、娘の車が来ると、車の音で分かるらしく、カーポート側の窓際に走り寄り「ミャー、ミャー」と嬉しそうにお出迎えします。私や家内が帰っても一切そのようなことはありません。私はむしろ嫌われていて、撫でると怖い目で私をにらみます。その理由は、ボンネちゃんは太めで、私が彼女を撫でるとき「お腹何とかして、もう少しやせないとなあ」と言われるのがイヤなのです。ネコも分かるんです。
一方、私派のメス猫「オピコ」は、私が帰ると尻尾を膨らませ、足元に絡みつきうるさいくらいに鳴きます。トイレにも付いてきますし、風呂に入っている間中、脱衣所で大声を張り上げて「ギャーオ、ギャーオ」とはやく出て来いと催促します。ただこのオピコは、作りは美人顔なのですが、黒を基調としたまだらな三毛猫で、口臭も少々きついことから家内と娘にはあまり人気がなく、そのためかオピコも私のようには女性陣に近づきません。
まずは我が家のネコと人間の相関第1章をお送りいたします。ボンネちゃん、今後は「やせろよ」と言わないから、あまり睨まないでくださいね、頼みます。
(令和元年10月号)