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新潟市医師会報より

新潟市医師会

俳句作品だけで認知症はわからない─にがい主宰者としての体験─

蒲原 宏

学生時代から中田みづほ、髙野素十、濱口今夜という「ホトトギス越後三羽鴉」といわれた俳人教授が主宰した俳誌『まはぎ』と『芹』で俳句を教わった。

昭和50年みづほ没、51年素十没で俳誌『芹』も廃刊。

この伝統を継ごうと渡邉信一(亀田第一病院長)、茂野六花(新潟大学長)と私等有志7人で昭和52年に俳誌『雪』を立ち上げた。主宰は俳文学者村松紅花氏に依頼したが平成17年に老耄で主宰を投げ出した。発起人で唯一生き残りの私が推されて主宰にさせられた。選句はするが、事務、経理の方は会員のTB(64才)IS(50才)の2人の寡婦の同人が「万事引き受けます。先生は選句と句評に専念して下さい。」ということなので、やむなく引き受けた。

すでに創刊43年、会員の老齢化が進んでいる。

投句を見ると80歳以上くらいから明らかに認知症が始まって来たと思える人が出る。季語がない、誤字、脱字、季重なり、切れ字の多用等々作句の原則違反が重複しはじめるのがその兆候。やがて脱落してゆく。俳句は必ずしも認知症発症を遅らせる効果は疑問だと思うようになった。

最近7年くらい前から発行所へ会員からの会費支払い、俳誌送付についてのクレームが来るようになった。その都度2人の女性に注意し処理していたが、最近5年ほどクレームが多発してきた。引き受けて15年、TBとISの2人も加齢はしているが、俳誌上の作品は

お祝いの大山蓮華とは床し TB

どの窓も青葉の燃ゆる午後なりし 同

竹落葉ひらりひらりと主健 同

郭公や晴れ晴れと明け五頭飯豊 IS

さるすべり白さるすべり雨を待つ 同

と、全くぶれていなかった。然し5年前から報告の年度決算の不審に対する応答に辻褄が合わないので、元銀行員の2人の会員から調査をしてもらったところ、会員名簿、台帳、収支の原票も全くの未整理、行方不明、使途不明金等々に監査役のTBは知らぬ存ぜぬ。2人とも何を問われているかもわからぬ痴呆状態。2人とも軽重の差はあるが認知症症状。俳句がどうやらまともと思い長年事務をまかせていたのが間違いの元。2人の寡婦俳人は年々順調に認知低下へと歩んでいたわけ。目下その後始末に男女6人四苦八苦。俳句や川柳など認知症の判定や治療には何の役にもたたず、対人判定を誤る可能性もある。TB女は会員から〝B子先生〟と呼ばれいつも上座に坐っていたという。いい気なもの。

この歳になって人を見る眼を自分自身を含めてもっと磨かねばと自戒している次第。

 (令和2年10月号)

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