大滝 一
誰もが知っている「雪やこんこん」で始まる童謡「雪」の2番の中で「猫はこたつで丸くなる」という歌詞があります。これってどうでしょかねえ?
我が家のリビングの隅の一部は4畳半の畳コーナーとなっており、冬はここにこたつを出します。座椅子にこたつ、ほっこりしてこれはたまりません!それは、ネコも同様のようで4匹のうち、太目のボンコ以外の3匹はよく入りたがります。こたつに入っている猫をみますが、丸くなっているときはほとんどないようです。逆に思いっきり伸びているのをよく目にします。歌詞が間違っているということではありませんが、少々違っているのかなあという感じがしています。
「雪」は作詞、作曲者が不明ですが、1911年(明治44年)の『尋常小学唱歌』に掲載された曲で、当時のこたつ事情は今の電気こたつとは違い、おそらく掘りごたつで練炭か何かを使っていたのでしょう。そうすると、もちろん人間の足もありますのでこたつの中のスペースも随分狭く、ネコはこたつの中ではなく、こたつの上の掛け布団で丸まらざるをえなかったのでしょうか。
話は全く変わりますが、こたつに猫が3匹いるときに、靴下を脱いで足を入れると、足が必ず猫に触れます。これが気持ちいんです!足湯ならぬ足猫で、すべすべしてたまりません。
たまにはガブもありですが、是非お試しください。
ブンちゃんは、こたつに入るとき私の隣に来て私が布団を捲るのを待っています。自分でさっさと入ってしまえばいいものを、わざわざ私にそうさせるのです。時には布団を捲っても入らないこともあり、むっと来ることもあります。全く人使いの荒い猫です。
ところで「雪」の中のもう一方、「犬は喜び庭駆け回る」はどうなんでしょう?駆け回っている犬をあまり見ないような気もします。犬も猫も世相の変化とともに進化か退化か分かりませんが、変わってきているのでしょうか。
結局、今回もどうでもいい話だったですね、悪しからず。
(令和3年4月号)