山本 泰明
松山英樹選手のマスターズ優勝に日本中が沸いたのは今春のこと。続く全米女子オープンでは首位に日本人が並び、プレーオフで笹生優花選手が優勝。敗れた畑岡奈紗選手は9月のウォルマート NWアーカンソー選手権で、二日続けてホールインワンを達成し優勝。そして東京オリンピックでは稲見萌音選手が銀メダルなど、ゴルフ界では日本人選手の活躍が目覚ましい昨今です。
新型コロナウイルス感染症の第5波がようやくピークを越え、飲食店の時短営業も解除された令和3年10月10日、コロナ感染対策を十分に行った上で新潟市医師会ゴルフ大会が開催されました。天気は快晴、予想最高気温は30度、紫雲ゴルフ倶楽部加治川コースに4組16人が参加しました。
さて私の組は第1組、前回ベスグロ優勝で今回幹事の寺久保洋次先生、綺麗なフォームで安定したゴルフの羽尾清昭先生、魅せるスイングで理論派の若槻秀夫先生と楽しいメンバーでした。スタートは10時48分で日向は暑く、日影が心地良い天候でした。
私はスタートのアウト1番ホール、ドライバーのティーショットをいきなり引っ掛け、左の林の中へ。2打目は何とか林からフェアウェイに出しただけでしたが、3打目が幸運にもグリーンにオン。ラッキーと思ったのも束の間、3パットで上がってみるとダボでした。初参加の第91回はグロス101で第13位、2回目の第94回はグロス106で最下位、今回3回目でいつものように100叩きか110の王かと覚悟して始まりました。続く2番ホールもティーショットはまたまた左の林の中へ。とりあえずラフの斜面から出すだけか、と思ったところに、幸運の女神が降臨したようです。私たちの組のとても若い若いキャディーさん。私にクラブを差し出し、上から目線で「狙いなさい」と。ラフから170ヤードを5番ユーティリティで打ったところ、何となんとグリーンに乗り、結果パーに。
最初のドラコンホールの4番は、件のキャディーさんが差し出すままドライバーを振るとなぜかコースなりにフェードし、ドラコン賞!つづく5番、右の林の中に吸い込まれたボールをキャディーさんが探しに行くと、なんと「フェアウェイに出てますよ」と言うではありませんか。それもフェアウェイど真ん中。林で木に当たりラッキーに大きく跳ねたようです。
その間、第3組の五味崇行先生と第4組の庄司義興先生が1オーバーで上がり続け、第1組では寺久保先生が3オーバーで追いかけるという展開で、私はブービー賞を狙う順位でした。そのまま午後になっても五味先生が好調を維持され、庄司先生はOBを打ったという事で一歩後退、それを第2組の望月昭夫先生と寺久保先生が追走しベスグロを争うという状況でした。
後半出だし10番で左に引っ掛けたボールが、木に当たってフェアウェイど真ん中に跳ねるという女神ショット再び。しかし13番では林の中に打ち込んだボールに対し「タイガーウッズなら木越えを狙う」と9番アイアンを渡され、タイガー気分で調子に乗ったのが運の尽きか、あえなく木に当たって真下に落下。4オーバーも打つという有り様で、51で終了。結果トータル101と出だしのホールで予想した通りの結果に終わりました。
表彰式、ベスグロはグロス85で五味先生、ドラコン賞は庄司先生、田中申介先生、橋本茂久先生。ニアピン賞は田中先生、伊藤和彦先生、橋本先生。私は最下位かブービー賞を覚悟していたところ、最後の優勝者で私の名前が呼ばれ「噓ですよね?」と信じられない気持ちに。
ハンディキャップをつける隠しホールに、大叩きが見事当たっていたのです。思いもよらない優勝に、やはり今日のゴルフ場には、幸運の女神様がいたんだと思いました。
嬉しさの中でもグロス101の優勝は面映ゆく、過去の優勝スコアを調べたところ、平成以降ではグロス107での優勝があり、さらに104、103と続き、今回のグロス101は女神幸運度第4位でした。ちなみに平成以降でのベスグロは、平成16年春季で勝見右先生のグロス78です。
今回の私のように、隠しホールのペリアだと思いがけない優勝もあります。若い先生方にもどんどん参加していただき、参加者の平均年齢を下げていただきたいと思っています。
次回は令和4年春に予定しています。よろしくお願いします。
(令和3年11月号)