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新潟市医師会報より

新潟市医師会

老人の春の山行

佐藤 舜也

今年の冬も寒かったので春は遠いだろうと思っていたら、急に暖かくなったので、久しぶりに山へ出かけた。80歳を超えてからはだんだん歩ける範囲が狭くなり、毎年これが最後かなと思いながら出ていく。珍しく肌に当たる風も冷たくはない天候だったが、2月まではかなり寒かったせいか、ニワトコの緑の芽が目立つほかは新芽のようなものは見当たらないとみていた。しかしよく見ると雪割草が開いている。ほんの4、5本なのでいつもの大勢で開花しているのと違い、寒さで身を縮めているようだ。そしてカタクリも花芽はないが草芽は出ている。イチリンソウも1本だけ白い花を開いている。急に暖かくなって寝ぼけ眼で目を覚ましたような状態なのだねと問いかける。

フキノトウは道端よりは崖の急な斜面に多いので取るのが骨が折れる。こんなところで怪我でもすると物笑いの種にしかならないといつも気を付けている。でも新しいところを開拓するのはもう無理である。

山の帰り道ではいつも一緒に来た仲間に呼びかける。まだ一人で来れる間は早くそちらに来いと迎えに来るなと。講義のノートを借りることでいろいろ教えて貰った木原さんと、4年間寝食を共にしていた伊藤と、教授になった二人に教えてやったのは山で採れる食べ物くらいだった。何度も一緒に来たが、向こうに逝って大分経った。木原さんに食べ方を教えたイワガラミも茶色の苞の中に緑の草芽が出てきている。もう少しで食べれるように出てくるだろう。

来年のことは分からないが、今年もカタクリの花を満喫することは出来そうだ。

もうワラビ取りに奥まで行くことを今年はあきらめているが、こんなに長く生きている筈がなかったのが、まだ生きていて山にも行けるとは有り難いことだといつも感謝である。

(令和5年4月号)

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