伊藤 久彰
我が家に、やっとクーラーが入りました。
私の家は建築後49年になりますが、建築当初は子供3人と我々夫婦で5人家族でした。それで各部屋にクーラーを設置出来るセントラル冷暖房方式にしました。やがて子供達は大学進学を機に家を出て、その後妻は施設に入り私は今一人暮らしになりました。また、セントラル方式の冷暖房は動力を使うので、電気代も高くて不経済と思い、セントラル方式を止めました。医院の方は外来もありますので、セントラル冷暖房であり、夜は医院の方で仕事をしていました。即ち、自宅の方は食事、風呂、寝るだけで扇風機とガスストーブで過ごしていました。しかし、今年の夏の暑さは尋常で無く、子供達や周囲の人達が心配して、ついにクーラーを自宅にも設置することにしました。そうなると今度は医院の方は夜は外来も無く、私一人でセントラル方式の冷暖房を使うのは無駄であり、夜間や休日は自宅で過ごす時間が増えました。現在は自宅のクーラーはとても快適ですが、それでもなんとなくまだ落ち着きません。秋葉区は全国一暑い日も何日かあり、子供達も安心しています。8畳の部屋に10畳用のクーラーを設置して、台所と寝室は開け放しで、1台のクーラーで間に合わせています。娘は東京から年に2~3回我が家に来て何かと世話をやいてくれています。息子は大阪に居て教授職なので私の助けにはならず、それでも父の日などにダスキンのお掃除券を贈ってくれたりします。私は特養の仕事を今年は2箇所減らして、金土日は仕事を止めました。開業医には関係ないかもしれませんが、世間では医師の勤務時間とか、働き方改革とか、またマイナカードのこともあり、いつまでも仕事は出来ないと思っています。車の運転免許をどうするか。それでも私はこの仕事は天職と思っており、医師不足の中でもう少し働きたいと思っています。
(令和5年10月号)