大滝 一
<その1>ネコもお湯を飲むのだ!
「ねこ舌」という言葉があるように、ネコはお湯が飲めないというのが猫に対する私たち人間の通念かと思います。しかしネコはお湯を飲むのです。うちのネコだけではないと思いますが、ネコを飼っておられる皆さんいかがでしょうか。
最初にお湯を飲むようになったのが、今いる3匹の中で一番若い大ちゃんです。家内が入浴中に浴槽の縁に手(前足)をかけ、浴槽のお湯を飲み始めたとのことです。今でも続いていますが、それからしばらくして、朝に食事をあげるときに、浴室前で「ニャー、ニャー」と何かを催促するので、まさかお湯じゃないだろうと思いながらも皿にお湯をあげたら、なんと美味しそうに飲み始めました。ただ、お湯と言っても30~35度くらいのぬるま湯です。今は、朝にお湯をあげるのが私の日課で、最初は大ちゃんだけでしたがその後は他の2匹も飲むようになり、すぐそばに水があるにもかかわらずペチャペチャと3匹でお湯のみしています。なぜお湯を飲むのか3匹に聞いてみましたが、返事はねこだから当然全員「ニャー」で、その真意は分かりませんでした。
<その2>猫もテレビを見るのだ!
ネコは時々テレビを見ます。例えば鳥や魚が出ている時です。これは特別珍しいことではないと思いますし、今まで6匹のネコを飼ってきましたが3匹はそうでした。ところがこのところ齢17歳の文ちゃん、人間にすると70代後半から80歳くらいでしょうか、その文ちゃんがこのところテレビ鑑賞に嵌まっているのです。
鳥や魚は納得がいきますが、文ちゃんは天気予報、ニュース、クイズ番組などジャンルにこだわらず、テレビの前でどっしりと腰を据え典型的な猫背体勢で真剣にテレビを見ているのです。それも5分や10分ではありません。なぜなのかと聞いてみましたが、やはり答えは「ニャー」で、真意はこちらも不明でした。老後の楽しみを見つけたのでしょうか。