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新潟市医師会報より

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春の夜の愁い

佐藤 舜也

老人の睡眠時間は6時間くらいでよいのだといわれている。しかし歳をとるとすることもなくなるし、食事をするとすぐ眠くなるので、早く床に入ることになる。特に冬場は寒いし、暖房代もかかるので余計早く寝ることが多い。そうなると途中で目が覚めて、排尿後は眠れないでうとうとすることが多くなっている。どうせ遠からず目覚めることのない永遠の眠りになるのだから、起きていれることだけでも有難いと考えることにしてはいるが、そう理屈通りにはいかないので辛いこともある。

いろいろと思い出すのは昔のことばかり。それもうまくいったことではなく、失敗したことが多い。幸いあまり死ぬ科ではないので、骨の癌転移か、小児の悪性肉腫くらいだが、県立がんセンターに勤務していたこともあって、今だったら助かっていたはずの子供達を思い出すと辛くなる。大腿切断したものの命が助からないことも多かった。

小学生の親から下肢切断されると生きていく手段がないので、何とか残してくれと相談をうけたこともあった。命を助けるためには仕方ないのだと説明して大腿切断したものの、1年くらいで肺転移でなくなった。

向こうにいってもし会うことがあるならば、自分だけ長生きしてと責められそうな気がする。いまでも時々は下肢切断手術がある。いまは腫瘍ではなくすべて血行障害による壊死だが、これだけ多く切断手術をしているのでは、閻魔大王は極楽の蓮の池の傍に住まわせてくれないだろうと思っている。せめて生きている間だけでも、桜や春の山の花を堪能したいのだが。歩くことも少しずつ衰えてきている。それでももう少しで今年も桜はみることができそうである。有り難いことだが、桜の花の写真を送っていた蒲原先生も向こうの人になった。南無阿弥陀仏。

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