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新潟市医師会報より

新潟市医師会

弥彦山頂からの撮影

佐々木 壽英

2006年5月8日の午後、新潟に深い霧が立ち込めてきた。角田山も弥彦山も霧に包まれて見えなかった。この景色を弥彦山頂から撮影したいと思い立った。

弥彦スカイラインを登って行く途中、海上にも深い霧がかかっているのが気になっていた。新潟方面を一望できる場所は見つからず、山頂直下まで一気に登って行った。ゴンドラ駅下の広場から日本海を眺めると、田ノ浦海岸から佐渡まで海上一面を波打った分厚い霧が覆っていた。直下の海面が一部顔を出しているだけで、まさに「日本海雲海」であった。丁度、夕日の時間帯と重なり幻想的な風景に圧倒された。写真1は18時34分撮影の「日本海雲海」である。

写真家の羽賀康夫氏によれば、日本海の越佐海峡全面を覆う雲海は何十年に一度現れるかの極めて珍しい現象であるとのことであった。

弥彦山の山頂一帯は、風景写真を撮影する者にとって魅力的なところである。

シーサイドラインで角田浜を過ぎ、間瀬漁港の先を左折し、少し登ると弥彦スカイライン入口が見えてくる。冬季間は通行止めになる。

弥彦スカイラインは多くの曲がりがあり、いろは坂のようだ。海を背にして登りきった所に、越後平野を一望できる場所がある。

ここは5月の田植え時期になると、越後平野の朝日を撮影するために、多くの三脚がスカイラインに沿って立ち並ぶ。水を張った越後平野の水田に朝日の帯が長く写り込むのを撮影するためである(写真2)。地元のカメラマンがススキなどの下草を刈って撮影場所を整備してくれている。この撮影時期は短い。田植えの稲が生長し水面に藻が繁殖しだしたら、水面の反射が無くなり、撮影の魅力は半減する。

朝日の撮影場所を過ぎてゴンドラ駅下に移動すると、広く日本海を見渡せる場所がある。このゴンドラ駅下の駐車場海側一帯には多くのアジサイが植えられている。梅雨の晴れ間に佐渡沖へ夕日が沈むのを眺めながら、弥彦の山頂でアジサイを入れて撮影するのも一興である。

写真3は夕方19時4分に撮影したものである。

夏になると、夕日が沈んだ後のイカ釣り船の漁火撮影も魅力的である。

イカ釣り船は主にスルメイカを追っている。日本海側のスルメイカは春から対馬暖流に乗って産卵を繰り返しながら北上する。そして、冬が近づき水温が下がり始めると徐々に南下するといわれている。地球温暖化による海水温上昇のためか、2019年頃から対馬暖流が沖合に蛇行したため主に佐渡沖を通るようになり、越佐海峡でのスルメイカの漁場が変わってきているかもしれない(写真4)。

2018年9月23日は天気予報で濃霧注意報が出ていた。早朝4時頃に弥彦山頂へ到着した。朝日の撮影場所には既に数人のカメラマンが三脚を立てていた。弥彦山の直下から加茂・三條方面の山脈まで越後平野は凡て深い霧に覆われていた。「越後平野雲海」であった。

朝日が昇り、雲海がピンク色に染まり始めた時をねらって4時37分に撮影した(写真5)。

この直後に数人の若者が登ってきて、越後平野の雲海朝日に感動して飛び跳ねていた。

これらを撮影してから、ゴンドラ駅下を過ぎて南側のハンググライダー場へ向かった。

ハンググライダー場から眺めると、越後平野の雲海は弥彦山南西部の大河津分水方面まで続いていた。そして丘陵地から海側の斜面を幾筋もの霧の帯が滝雲状態になって流れていた。

その中の一本が海の表面に川霧の帯となって800メートル程も伸びていた。これは冷たい大河津分水の水が霧を伴って海面を流れ下り、更に海上で新たな霧が発生したものと思われる。

6時6分に写真6を撮影した。これも大変珍しい「川霧の日本海流出」であった。

写真1 日本海雲海 2006.5.8. 18:34.

写真2 越後平野の朝日 2011.5.15. 4:49.

写真3 弥彦山頂に咲く 2016.6.29. 19:04.

写真4 越佐海峡の漁火 2007.8.1. 19:26.

写真5 越後平野雲海 2018.9.23. 4:37.

写真6 大河津分水川霧の日本海流出 2018.9.23. 6:06

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