皆川 信
令和7年5月25日「第102回新潟市医師会春季ゴルフ大会」が紫雲ゴルフ倶楽部飯豊コースで行われた。実は私は当初この大会には参加しないつもりだった。何故かと言えば同じ日にサッカーJ1「アルビレックス新潟対湘南ベルマーレ戦」がビッグスワンで行われる予定だったから。ところが幹事の小形先生がサッカーのキックオフ(午後2時)に間に合うよう、ゴルフ大会のスタート時間を早める(7時42分スタート)という特別の計らいをしてくださるという。そこまで配慮してもらうと参加しないわけにいかない。私と同じ理由で参加を躊躇していた他のお二人もゴルフ大会に参加することになった。小形幹事、ホントに良い仕事をされましたね。私の場合、ゴルフ大会に参加できただけでなく、優勝までさせてもらい、重ね重ね小形先生に感謝である。
さてこの日は「曇り時々雨」というあいにくの天気予報。朝、ゴルフ場へ向かうときには結構な雨で先が思いやられた。しかしプレイが始まってみると「曇り」が主体で、時に「霧雨」が混じるという天候、プレイに大きな支障はなかった。ラッキー。
第1組でスタートした私の同伴競技者は、五味先生とオブザーバー参加の他医師会所属のお二方。4人とも引き続きビッグスワンへ向かう予定のアルビ組である。
さてこの日の私のゴルフの内容はというと、「ラッキー」と声をあげる場面がたくさんあった。ボールを林の中に打ち込んだのに、木に当たってフェアウェイセンターまで戻ってくれるとか、長~い長~い下りのパットが入ってしまい「ナイスバーディー」とか。前半(飯豊インコース)、私と五味先生はほぼ拮抗した成績でプレイが進んでいった。他の組を見ると、坪田先生がいち早く抜け出し、庄司先生小形先生がそれに続いている。五味先生と私がその後ろに続くという形。前半終了時点で私と五味先生は二人とも47ストロークで同点だった。後半は飯豊アウトコース。坪田先生は相変わらず好調で独走態勢に入る。庄司先生と小形先生が少し調子を崩し、五味先生と私がお二人の上に出た。五味先生と私は後半も接戦を演じたが、最終的には五味先生44、私45。結局、最終グロスは坪田先生が85で首位、五味先生91で2位、私92で3位。ここで我々アルビ組は表彰式に出ずに、つまり最終成績(9ホールぺリアによる)を見ずにビッグスワンへはせ参じた。
キックオフは午後2時。間に合った。そしてアルビは見事逆転勝ち。今シーズン初のホーム戦勝利。ビッグスワンは沸き返った。私の頭も沸き返っていた。ゴルフ大会のことはすっかり頭の外。そして翌日、小形先生からメールが入った。なんとなんと「優勝おめでとうございます」そして「アルビの勝利良かったですね」と。この大会は9ホールぺリア戦だったのだが、私にハンディキャップがたくさんついてくれた。優勝はホント運がよかったのだ。この日はプレー中も「ラッキー」が多かったうえ、最終成績まで「ラッキー」だった。
2年前、消化器系の病気が見つかり、化学療法の後、1年半前に手術を受けた。術後、体重が12キロ減。筋肉がすっかりなくなった。やってみたらなんとかゴルフはできたが、昨年は1年中「ゴルフができるだけで幸せ」という状態だった。オフィシャルハンディキャップも16から21へ急降下。だから今回の92というグロスは久方ぶりの好成績。これは素直にうれしかった。
(令和7年7月号)