勝井 丈美
エントリー資格は60歳以上でアマチュア、音楽のジャンルは問わない、きわめてお気楽なシルバーエイジによるシルバーエイジのための音楽会が10月19日(日)新潟駅前マルタケホールにて、開催される運びとなった。
私のこの拙文をお読みいただいている時には、既にシルバー音楽会は終わっているが、敬老の日に高齢者にとっての生きがいとは、ワクワクすることって何だろうと思いを巡らせたので書かせていただくことにした。
私が新潟でのシルバー音楽会の企画を練り始めたのは1年前で、きっかけは東京の友人(医師)が昨年5月に企画した「仲間たちによるシルバーコンサート」への参加だった。60代から80代までの8人が集い、ピアノ演奏、歌唱、三味線・端唄等を披露。
100席の立派なマルタケホールは使用料金もさほど高額でないので半年前に予約できたが、問題は参加者集めだった。最初は私と友人知人(全員医師)5人しか集まらず。友人から、「コロナ自粛でピアノ教室を閉じられた高齢の先生がいるが高齢の生徒さんが多かったので、聞いてみてあげる」と。話がすんなりと進み、先生も含めて6人の参加あり。一度辞めた生徒さんたちがシルバー音楽会に出るためにまた、先生のところにレッスンに通うようになったとのこと。
その後、ぽつぽつと参加者が増えて、ピアノ演奏と歌唱で15人(うち医師が7人)になった。ジャンルも、クラシック、ポピュラー、ジャズ、中島みゆきや新井満の歌など多彩で、とても楽しみだ。男性も3人参加。
リタイアしてから友人とピアノを独学で始め、人前で演奏したことがないからとてもワクワクしているという方もいて、この企画を立ち上げて良かったと思っている。素人が人前で演奏することは、手足が震えるほど緊張するものであるが、この緊張感と終わった時の何とも言えない安堵は結構、クセになる。
(令和7年10月号)