髙橋 美徳
令和7年8月7日、京王線の特急車両が倒木に衝突し、運転見合わせとなり通勤客中心に影響が出た。線路脇私有地の木が折れて線路上に倒れかかり、走行中の先頭車両左側フロントガラスを損傷した。木の所有者への損害賠償請求も取り沙汰されている。
我が家の樹齢20年超えのシラカシと月桂樹は屋根よりはるかに高くなっていた。常緑広葉樹のシラカシの葉が道路と近隣門前に散らかって気になっていたが、今年は特に落ち葉が多く、お隣さんが毎日キレイに掃いてくれている様子を申し訳なく感じていた。落ち葉だけでなく、高くなりすぎたシラカシの枝は大雪が降ると雪を抱えて重くなり、電線にもたれかかって断線させてしまうリスクがあった。一度は電力会社に枝を落としてもらったが、流石に何度もお願いするわけにもいかず、今年6月18、19日に思い切った強めの剪定をプロに依頼した。判断が遅れていれば、この冬京王線と似た状態になっていたかも知れぬと思った。
庭の睡蓮鉢も概ね放置で水草は生え放題だが、最低限のメンテナンスは行っている。浮草の増殖によってメダカが泳げなくなるのは防がねばならない。日に日に増えるアオウキクサとウキクサを網で掬い取り、水面をすっきりさせてからメダカに給餌するようにしている。網の中にメダカがいない事を確認しないと、しばしばメダカ掬い状態になってしまう。夏に爆殖するホテイアオイは、その根に卵が産み付けられていないのを確認してから、一次退避の水槽に放り込む。新潟では屋外越冬できないホテイアオイだが、室内で暖かくしていれば来年もメダカの産卵場所になってくれる。今年はゾウリムシとタマミジンコを鉢の中に放ち、稚魚の生存率を上げる工夫をしてみた。
剪定下手で、モノを捨てるのが苦手である。いただく書類は山となり、記憶からも在り処が不明となって、終には一括廃棄と相成ってしまう。ミニマリストとは真逆でモノを貯め込み、「1日1捨て」は夢のまた夢。整理術が書かれた書籍を読んで性根が変われるのならば良いのだが…
(令和7年10月号)