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新潟市医師会報より

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暑い夏の妄想

佐藤 舜也

3年連続の異常な暑さの夏、3年も連続してあれば異常というのは、常の状態ではないというのでおかしいと思う。一月分の雨が1時間くらいで降ったりするのは、異常と言ってよいだろうが、ここまで異常が連続すると異常気象という言葉の意味を換える必要があるのでないかと、気象の門外漢は考える。

庭の水撒きをしても、蚊は出てこないし、蝉の鳴く声も聞こえない。聞こえないのは老人の難聴のせいもあるだろうと思うが、新聞にも蝉の声が聞こえないと書いてあったので、私一人の感じではないのだろうと思う。

朝も起きたくないし、食べるのも億劫で何もしたくないというのを、年齢のせいにしないで暑さのせいにするのは、そのほうが気が楽だからと老人の責任転嫁である。

風呂から上がって鏡を見ると35年前に亡くなった最晩年の父がいる。父の亡くなった歳を7年も超えたが、この夏の暑さでどうしても聞いてみたいことがある。農家の出で兄たちはすべて農家だった父は、昭和初期の東北の冷害と、それによる娘の身売りという辛い体験を見聞きしていたので、どんなに暑くなっても暑い夏は良い夏であった。

母や子供達が暑い、暑いとこぼしても夏の暑さをこぼすことはなかった。昔は考えられなかった猛暑日が連続する今、父が生きていたら何と言うだろうか、聞いてみたい。

テレビもクーラーも冷蔵庫もなかった時代、水道もない家で、井戸に冷やした西瓜を兄弟7人で分けて食べていた時があった。今は老人一人の部屋でクーラーをかけて、カット西瓜を食べている。昔の不便な夏に戻るのは勘弁して貰いたいが、どちらが幸せであろうかと思う。空から爆弾が落ちてきて、理不尽な死に方をしないでよいだけ、今現在の方が幸せだといえるだろうか。

(令和7年10月号)

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