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新潟市医師会報より

新潟市医師会

新潟大学病院研修医文化セミナー開催のご報告

大石 誠

大学班の班長を担当し、新潟市医師会から各班の活動資金として付与される分配金をいただいた。用途について問いあわせたところ、各班におかれては親睦を深めたり班内での共益費のような格好で使用されているとのこと。大学ではいったいどう使うのが良いのか?セミナーのようなものに使って良いか尋ねたところ「むしろ望ましい」との回答をいただいた。内容をどうするか。通常のセミナーや講演会であれば、協力して実質運営くださる企業様や事務の方がいるが、自分で段取りするしかない。であれば、研修医への教室の宣伝も便乗させていただき、かつ自分も聴講したいものにしよう。医学のある領域の内容で教授や部長にご講演いただくのは、もはや私が企画するまでもない。医療行政や研究費取得のコツもいいだろうが、病院や医学部でそのようなセミナーは見かける。何よりこの手の話は自分もお腹いっぱいの今日この頃である。

今の医療業界を考えれば、ガイドライン遵守、危機管理、ハラスメント対策、働き方改革、どれをとっても窮屈と感じ、テレビでのニュースや特集を見ても何一つ前向きな明るい話題がない。一方で他業種に目を向ければ、若者の起業家達がアイデア一つで何かを生み出す姿が目につくし、見ている側も夢を感じるものが多い。そこで、新潟清酒達人検定3級の私としては、やはり若き杜氏達の蔵の再生物語が溢れる新潟清酒業界で、今もっとも注目を集める清酒「あべ」(阿部酒造)の阿部裕太氏に講演をお願いしたいと考えた。幸運なことに、教室員に中学時代の同級生がおり、お願いしてもらったところ快諾いただけた。酒造りといえば冬が超繁忙期なので、真夏の8月22日を開催日とした。あとは、新潟大学医歯学総合病院研修センターご担当の耳鼻科の堀井新教授、総合診療科の上村顕也教授にご賛同をいただき、医学部の第3講義室をお借りし、新潟市医師会協賛「研修医対象文化セミナー」と銘打って開催に漕ぎ着けた。会当日は、夏休みでもあり研修医の先生の参加は期待したほど多くはなかったが、上村顕也教授と日本酒を愛する法医学教室の高塚尚和教授をはじめ、おそらく日本酒を愛しているであろう若い先生方が多数聴講にいらした。

内容は「新潟で働くこと」と「酒造りにおけるチームビルディング」を主題にお願いしたが、地元柏崎への愛に溢れた地域密着の酒造りに関する前半から、チームを動かして理想の酒を生み出すための工夫、若手のモチベーションの上げ方とその育成への配慮に関する後半へと期待以上の内容であり、かつスライドも話し方も素晴らしく、やはり新潟の若き杜氏の熱量はすごかった。常日頃からアイデアを凝らし、気配りを張り巡らせ、新しいものをチームで生み出そうという気概に満ちていることが伝わり、そういうマインドが今の医療界には足りないかもしれない、と改めて感じさせられた45分間であった。

阿部氏も「まさか新潟大学医学部から声をかけられるとは!」と言われたが、医師会からの分配金がなければ考えもしなかったことでもあったので、この時こそは班長を引き受けて(前任から半ば無理矢理ではあったが)本当に役得であったと思った。そして今度はいつか、もっと大きな箱と聴衆でお願いできたら、とも感じた。その夜は、脳神経外科教室の日本酒好き数名で阿部氏を囲み、お寿司(もちろんここの飲食は自腹である)とともに「あべ」シリーズ一色の「あべ祭り」になったことは、もはや言うまでもない。

(令和7年11月号)

阿部裕太氏の魅力的な講演。

 

阿部氏(左)と私(中)。脳神経外科の教授室にて。

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