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新潟市医師会報より

新潟市医師会

嗚呼、光が足りない

新津信愛病院
清水 敬三

嗚呼、光が足りない─それは単なる物理の話ではない。人は生きるうえで、光を欲している。太陽の光は生命のリズムを刻み、心の明るさを支えている。

かつて電灯のない時代、日本人は陰にさえ光を見出していた。障子越しの柔らかな光、行灯の揺らぎ、雪明かりの静けさ。谷崎潤一郎が『陰翳礼讃』で描いたように、彼らは陰の中に美を見出し、心を落ち着けてきた。

だが現代人は、明るさに慣れすぎてその大切さに気づかない。都市生活では光の質も量も変化し、私たちはスマートフォンやモニターの光に吸い寄せられている。

新潟では十月を過ぎるころから空が重く垂れこめ、次第に昼も薄暗くなる。気づけば朝も夕も灰色の世界。この時期から季節性うつ(SAD)のリスクが高まる。日照時間の減少は、脳内のセロトニン合成を低下させ、メラトニン分泌のリズムを乱す。気分の落ち込み、過眠、過食などの症状が現れることもある。

光線療法という治療法がある。太陽光が最も望ましいが、現実には難しい日も多い。そこで人工的に強い光を浴びることで、季節性うつの改善を図る。私は毎朝、12000ルクスの高照度パネル2枚のスイッチを入れ、出勤までの時間をその光の中で過ごしている。人工光ではあるが、朝の光を浴びることでセロトニンやメラトニンのバランスが整い、気分が安定する。これは複数の研究でエビデンスが示されている。

太陽に代わる光を求めることは、現代人の新しい“祈り”なのかもしれない。 嗚呼、光が足りない。けれど、その不足を知ることこそが、私たちがまだ光を愛している証なのだと思う。

川柳
光足らず 心の窓に 朝を置く

(令和8年3月号)
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