佐々木 壽英
信州の凍てつく寒さの中で見た冬の星空は、中学時代の思い出と共に何時も蘇ってきていた。
定年後に風景写真の撮影を始めたが、何故か新潟市の星空を撮影しようとは思わなかった。街の明かりで星の数が少ないためであろうか。
星座を目的として星空を撮影したのは、阿賀町、福島潟、カヤノ平、乗鞍高原、美ヶ原、月山、尾瀬、そしてネパール、カナダ、スイスである。
ここでは、長野県カヤノ平で撮影した星の軌跡写真を紹介する。
カヤノ平は標高1,500メートル、一軒のロッヂがあるだけである。最初から多重合成処理による星の軌跡写真を目的として撮影した。
三脚を立てて、一眼レフカメラCanon EOS 5D MarkⅢに15mmの広角レンズを装着し、F2.8、ISO500で、30秒に1枚撮影の連続写真を2015年10月18日18時58分から約1時間かけて100枚以上撮影した。
その中の連続写真117枚を選び、比較「明」合成とバッチ処理で、星の軌跡写真を製作した。
この比較「明」合成は、最初の画像と比較して明るい部分のみをデジタル合成していくもので、バッチ処理は機械的に117枚の画像を繰り返し合成して57分間の星の軌跡写真を完成させるPhotoshopの優れた機能である。

写真 カヤノ平高原 30秒写真117枚の合成
(令和8年4月号)