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新潟市医師会報より

新潟市医師会

発熱外来20%がPCR陽性

監事 荻荘 則幸

当院はJR亀田駅東口の住宅街の中に位置する整形外科の診療所です。2020年9月に当院の駐車場の一角にプレハブを設置しました。2020年10月より、ここで発熱外来を開始しました。有症状の人には、保険診療でPCR検査、診療を実施してきました。

最近の傾向は、周りに陽性者が出たものの、保健所からは濃厚接触者と認定されず、心配なので自費で検査を希望する人が多くなっています。また、当院は厚生労働省と経済産業省が運営しているTeCOT(海外渡航者新型コロナウイルス検査センター)に加盟しているため、県内中から、ベトナム人、ネパール人、パキスタン人等々が帰国に必要な陰性証明書の発行希望で来られます。最近は海外出張の日本人ビジネスマンや海外留学のための学生さん達が多く来られています。

2020年10月から2021年7月までのPCR検査の総数は1,366件で、このうち陽性者は11件(1%以下)でした。

しかし、2021年8月はデルタ株の猛威で1ヵ月間で総検査数609件、陽性者は27件でした。このうち有症状での保険診療は125件で、陽性者は24件、約20%が陽性でした。

2021年8月の陽性者の内訳をみますと、年代では10代、20代、30代で12人と半数を占めました。

10代の患者さんは、小学校、中学校、高校、大学に在籍している人達でした。職場感染は11人、家庭内感染が9人、学校・サークルでの感染が5人、経路不明が2人でした。

症状としては、発熱23人、咳は13人、嗅覚味覚障害4人、頭痛・倦怠感は8人、息苦しさは4人でした。

その他、過去(3~4週前)にPCR陽性だった人が、会社に復職するために陰性証明書を希望する事例がかなりありました。しかし、この目的のためにはPCR検査は実施できない旨を伝え断っていました(PCRはかなりの確率で感染後1ヵ月経過しても陽性にでるため)。

最近は、感染力の強いデルタ株の流行で家族の誰かが感染すると、一家全員が感染する傾向が強いと感じています。また、10代、20代の人達は、友人との接触で感染した場合が多かったです。自動車学校、合唱の練習での感染者も来られました。他には、職場での子供達の感染が多いため保育士の受診が多くなっています。

2020年3月中旬に、当法人のデイサービスの職員が感染(新潟県の発生者では10番台でした)して、さらに数名の利用者様、職員のご家族の感染が判明しました。

当時は、PCR陽性全ての人は医療機関に入院となり、2週間経て2回PCR陰性が続かないと退院できず、かなり精神的にダメージを受ける人が多かったです。

現在は、自宅や宿泊施設の療養が多いですが、当院では検査を行った翌日の朝8時半頃に結果をお知らせするために本人に直接電話連絡をしています。検査陽性を伝えた場合には、かなり動揺する人が多く、今後の療養の流れや、保健所から連絡がくるまでにやっておく事を助言しています。ここでも、精神的なケアの重要性を感じています。

現在、抗体カクテルの点滴療法が入院・外来以外にも在宅で大阪府で試行的に行われていますが、在宅医療を行う医師の協力なくしては実施できません。コロナワクチンの個別接種、PCR検査、在宅療養、宿泊療養の人達の訪問診療等々、この災害時にこそ、重症者の治療で大変な病院の負担軽減のために開業医として何ができるか模索している日々です。

(9月30日付で、当院での個別ワクチン接種は3,911回、PCR検査は2,260名です)

(令和3年10月号)

  • < COVID-19とTOKYO2020の2021年夏
  • 夢想:補聴器を用いて認知症と難聴の悪しき恋仲を断つ! >
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