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新潟市医師会報より

新潟市医師会

月刊誌『大学への数学』

日本歯科大学医科病院 廣野 玄

数学は大学を受験するのに必須の科目であり、未だに医学部の受験に重点が置かれていると思うが、しかし私が学生時代に学部の授業を受け、また、医師になってからでさえも、高校で学んだ微積などの数学が役に立った記憶がない。私は高校時代、数学が好きで比較的得意であったが、なぜ医学部が理系なのか、なぜ医学部を合格するのに難しい数学の問題を解けないといけないのか、未だに解らない。将来の事を考え、理学部や工学部に進む人達ならまだしも、医師を志す医学生にとって何の役に立つのだろうか。理論を組み立てて考える数学的な考え方が重要とよく耳にするが、それとこれとは全く違う。むしろ文系科目の国語や英語が得意であった方が、医師として臨床と研究に役に立っていたのではないかと今になって思うのである。それにしても、医学部が理科を含めた理系科目を重視していたからこそ私は医学部に合格ができ今日があると思うのだが、それは皮肉な事である。

だが最近またその数学に興味を持つようになった。今年自分の上の子が小学校6年生になり、算数の難関中学受験問題について時々解き方を聞かれることがあった。そのため自分の仕事には全く役に立っていない高校数学であったが、自分が高校時代に好きで面白かったことを思い出し、大学受験問題をまた少し解いてみようという気になった。もちろん私は医師としての仕事もあるので、寝る前にほんの15分ほど布団のなかで眺めたり書いて解いたりする程度である(睡眠薬代わりになることも……)。

暫くして蔦屋書店(新潟中央インター店)に行ってみると、『大学への数学』という月刊雑誌が2、3冊、片隅にポツンと置いてあった。それはいつか昔聞いたことがある雑誌で、しかし高校時代に私は読んだことがなかった。今年で60周年だそうである。医師の皆様には昔高校時代に購読していて「懐かしい!」と思った方もおられるのではないか。それは数学マニアしか買って読まないのではないかという内容で、今春の東大・京大などの難関大学を含めた各大学の受験問題・解説がずらりと並び、時には数学オリンピックなどの問題・解説も載せている。私は暫く買ってみることにしたが、全ての問題を解いている暇はないので面白そうな問題だけを解くこととした。東大など難関大学の出題問題はやはり難しいが、解き方を見るとその柔軟な考えの解き方に感動を覚えるのだった。そしてある程度解く自信がついてくると、最後の方に載っている雑誌オリジナルの難問6問の「学力コンテスト:学コン」に挑戦しようと思うようになった。これは期限までに解いて郵送で提出する問題である(コースを選択)。毎月雑誌には2か月前の学コンの優秀者が各コースを合わせて300名程載るのであるが、現役生では開成や灘、筑波大駒場……など、そうそうたる名門高が並び、高校卒業後の人であれは「……高校卒」「……市」となっている。しかし私は愕然とした。半年ほどこの雑誌を買って優秀者の欄を見てきたが、社会人も含め新潟県の名前は全くと言っていいほど載っていないのである。やはり新潟県の数学の実力は低いのか……。何とか私も一度提出してはみたが結果は惨憺たるものであった。学コンマンという現役東大生達からなる赤ペン先生から私の答案は丁寧に直され、屈辱的にも真っ赤になって返って来たのだった。高校生も含め、誰か新潟県の名前を少しでも多く載せてほしいものである。

皆様の中には私以上に、昔数学が好きで数学マニアだった方も多くおられると思います。仕事には役に立ちませんが、息抜きに一度『大学への数学』を読んで懐かしい高校数学をもう一度解いてみませんか。

(平成28年11月号)

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