河渡病院 院長 若穂囲 徹
私が初めてアルビレックス新潟の試合をスタジアムで観戦したのは2002年の夏でした。小学校の案内で子供は無料、親は1,000円でビッグスワンでサッカー観戦ができることになったのです。ビッグスワンへは2001年6月4日に日韓ワールドカップのプレ公式大会として行なわれたコンフェデレーションカップのカメルーン、カナダ戦を観に行っていたので、是非夏休みの思い出に連れて行こうと思ったのです。はまったのは私でした。それから1人で新潟市陸上競技場へ足を運ぶようになりました。その年は残念ながらJ1昇格はなりませんでしたが、2003年には日本代表経験のある山口素弘さんが入団し、反町監督のもとJ1昇格を目指したのです。開幕戦はアウェーの大宮戦でしたが、新潟交通のツアーで埼玉スタジアムに行きました。マルクスらのゴールで4−1の勝利でした。その後も勝利を積み重ね、ホームでは4万人の観衆がつめかけました。昇格は最終戦まで持ち越しました。11月23日の大宮戦は4万2223人と発表されましたが、席は埋まり階段にもたくさんの人が座っていたので実際にはもっと多かったのだと思います。河渡病院からも20名のサポーターが参加しました。勝利し、J1昇格と同時に優勝がきまり、スタジアムにはクィーンの〔伝説のチャンピオン〕が流れました。この時の歓喜は忘れられません。人生で嬉しい場面はさまざまありましたが、この時ほど興奮したことはなかったのです。私は仲間と新潟駅まで歩き、駅前のカラオケルームの大部屋で20名の仲間と祝勝会をしました。カラオケはせずモニターには先ほどの試合のビデオを流しながら飲みました。若い職員はアルビレックスコールをしながら他の部屋まで練り歩きましたが、皆一緒に喜んでくれました。懐かしい思い出です。
その後、私は2003年から2016年まで後援会に入り、シーズンパスでホームの全試合を観戦しました。更に大阪、名古屋、横浜、柏とアウェーにも参戦したのです。300試合以上生観戦したことになります。フェアプレーフラッグを掲げてピッチにもはいりました。この頃はアルビレックスのスケジュールを中心にすべての予定をたてました。しかし、この数年は成績が低迷し、ストレスがたまり、このままでは仕事にも影響しかねないと思ったので昨年度で後援会を退会し、観戦もやめました。今年の成績は皆さんご存知のとおりですが、来年から新たなJ1昇格への道のりが始まると考えると、またスタジアムに行ってみても良いかなと思い始めています。
(平成30年1月号)