新潟リハビリテーション病院 整形外科
前田 圭祐
平成25年卒、整形外科の前田です。医師会の先生方には平素より、大変お世話になっております。この場をお借りして御礼申し上げます。
30代も後半に差しかかり、勤務医の宿命ともいえる転勤生活も多少は落ち着いてきたような気がして、「そろそろ腰を据えてもいいのでは?」と思い、マイホームの購入を検討中。
ただ、昨今の物価高騰の影響で、住宅価格も例外ではなく右肩上がり。土地も建材も高騰し、「マイホーム=一生の買い物」という実感がじわじわ湧いてきます。
やはり大手の安心感は、信頼につながる気がするため、現在は積水ハウス、ダイワハウス、住友林業あたりで検討中。仕様や構造を比較しているうちに、すっかり住宅オタクのようになり、週末には新潟市内はもちろん、関東の住宅展示場まで足を運んだことも。友人宅を訪ねて、間取りや動線の工夫を観察するのも楽しい時間です。
「吹抜け・大開口の広々LDKにインナーガレージ、それにサウナ、シミュレーションゴルフ、トレーニングルームも欲しいなあ…」夢は広がる一方で、それに比例して見積もりも青天井に。さらに、なかなか100点の土地には出会えず、何かを妥協しなければいけないのが現実です。そんな中、大手ハウスメーカーの一流設計士さんによるプレゼンはどれも秀逸。土地が完璧でなくても、「この家、今すぐ建てたい!」と思わせてくる提案力には毎回圧倒されます。「この土地、思ったより悪くないかも…」と錯覚してしまうほど、気づけば完全に翻弄されています。
最近は住宅系YouTubeで勉強するのが日課。断熱、耐震、換気、基礎の構造…専門用語を覚えては営業さんにぶつけてしまい、「ちょっと面倒な客かも」と思いつつも、どこか楽しんでいます。(営業さん、すみません。)
そんなやり取りの中でふと、「これって、ネットで勉強してきた患者さんと接する時と同じかも」と思ったりも。インターネット、AI社会において知識を持つ患者さんにどう応えるか。情報があふれるこの時代、医療者として常に知識をアップデートしていないと信頼を築けないなと、家づくりから学ぶ今日この頃です。
さて、まだまだ迷走中のマイホーム計画。数年後に「建ててよかった」と心から思える家になるよう、悩みながら楽しんでいきたいと思います。