植木 秀任
たまには焼き鳥屋で一杯、というのをやってみたい方にこんなお店はどうでしょう。
カウンター8席に4人掛けの小上がり2卓とテーブル席2卓。大きくはありませんが焼き鳥屋というには小綺麗で、煙も来ないお店です。きょうはカウンターに若いカップルが二組。休日には家族連れも立ち寄ります。カウンターの奥でご主人が黙々と焼いている一方で、笑顔のかわいい奥さんがキビキビとお客さんのまわりを動いています。ここの奥さんは私の高校時代の友人の娘さんです。この地にお店を開いたのが平成20年11月。お店の名前はご主人の名前の一文字を取っています。ご主人に「特別なコンセプトはありますか?」とお聞きしたら「いや、特には。幅広く皆さんにおいしい焼き鳥を食べていただければそれでいいんです。」というお答え。それだけに鮮度には特に気を使うということで、毎日の仕入れがグラム単位で頼めるような、融通のきく地元の仕入れ先を探してお店を開いたとのこと。その上にいろいろな地域の地鶏を少しずつ取り寄せているようなので、日替わりメニューには注目です。味つけは塩が中心、焼き方は少しレアめでしょうか?でも鳥臭さがあまりありませんね。鮮度が良くないとこんな焼き方はできないのだそうです。もちろんお好みでタレも焼き方もご自由に。ご主人は東京で、アルバイトを含めて7年間の焼き鳥修行をされたそうですが、焼き場へ入れてもらったのは4年も経ってからだったそうで、ずいぶん厳しいところだったようです。ここはお酒がちょっと多彩なのも面白いかもしれません。日本酒はご主人の趣味で全て純米酒。おつまみに「ささみ生ハムとクリームチーズ」とか「イブリガッコとマスカルポーネ」などとチーズを使ったものが目につくのも、純米酒と合うからとのことでした。メニューにないお酒も毎月少しずつ変わるようです。
お店が小さいので、週末は予約を入れてからのほうがよいでしょう。
住所 | 新潟県新潟市中央区春日町7-21 |
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電話 | 025-250-1228 |
営業時間 | 17:00〜24:00 (ラストオーダー23:00) |
定休日 | 日曜(月曜が祝日の場合は、日曜営業、月曜休み) |
(平成23年6月号)