浦野 正美
「沼垂・新天地」という場所をご存知でしょうか?新潟駅万代口から東大通を萬代橋に向かい、沼垂五差路から少し入った、十数件程の飲食街、通称「新天地」に今回ご紹介させていただくお店、「天ぷら はせ川」はあります。
平成20年9月にオープンしたこちらのお店は、まだ新潟では少ない、目の前で天ぷらを揚げて食べさせてくれる「江戸前天ぷら」のお店です。店内はカウンター10席ほどで、季節ごとの旬の食材が並べられ、金色に輝くゴマ油の入った大きな鍋で、天ぷらが揚がる様子を楽しむことができます。
店主の長谷川さんは新潟では「行形亭」、東京は「天ぷら畑中」など、各地で修業を積まれているだけあって、お通しなどの一品も気が利いています。天ぷら屋は、油が命と言いますが、こちらの店主のこだわりは「せきねのゴマ油」。そのゴマ油を贅沢に、替えては足し、店主がその食材ごとに塩梅をみて揚げる天ぷらは絶品です。冬の時期なら、牡蠣や白子。どちらも火が通りすぎては折角の素材が台無しなのですが、白子などは、外はさっくり軽く、中はとてもクリーミーに仕上げてあります。それを、アツアツのうちに天つゆやお塩(笹川流れの塩)で頂きます。
店内に広がる香ばしい香りと、天ぷらを揚げる小気味いい音もまたご馳走です。もちろん一緒に楽しむお酒も洗練されてます。「千代の光」や「麒麟山」、「久須美酒造」などの日本酒の他、「フェルミエ」、「カーブドッチ」などの地元ワインなど、新潟産のお酒を取り揃えています。まずはビールで乾杯して、それから日本酒にいくもよし、ワインを合わせるのもよし。
これからの春は山菜、白魚、稚鮎の時期でしょうか。ほろ苦い山菜には、よく冷えた辛口の白ワインが合いそうです。天ぷらのコースメニューは三千円〜と、リーズナブルです。その時期折々のお勧めの食材を、色々と堪能したいのであれば、お任せコースもお勧めです。もちろん、店内に張られたお品書きを見て、お好みで頼むこともできます。お腹に余裕があれば、〆はかき揚げをタレでさっくり頂く特製天丼か、それともあっさり天茶か、お好きな方をどうぞ。
ランチタイムも営業もしているので、まずは昼食を試してみるのも良いかもしれません。昼のメニューは、「特製天丼」と「天麩羅定食」の2つです。これを食べればきっとそう遠くないうちに、また夜の暖簾をくぐる事になるでしょう。
天ぷら はせ川
住所 | 新潟市中央区万代5-3-22 |
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電話 | 025-248-8920 |
営業時間 | 11:30〜14:00 |
17:30〜22:00 | |
ランチ営業、日曜営業 | |
定休日 | 水曜 |