新潟市医師会報より

Winery & Restaurant Fermier

荒川　正人

唐突ですが、新潟市医師会会員の中でもワインにはまっておられる先生方は多いのではないでしょうか？皆さんそれぞれボルドー派、ブルゴーニュ派、はたまたアメリカ等のニューワールド派と好みは様々でしょう。一方、日本のワインというと、以前は敬遠される向きも多かったかと思います。ところが最近、全国的に見違えるような美味しいワインを作る優良ワイナリーが増えてきており、今回紹介するフェルミエさんもその一つです。

海岸道路を角田浜方面にひたすら走り、越前浜海水浴場を過ぎたあたり、カーブドッチの敷地内にフェルミエはあります。ご主人の本多孝さんは、元証券会社の証券マンで、どうしても自分でワインを作りたいという夢を持ってカーブドッチの落希一郎氏に師事、2005年に家族で新潟市に移り住み2006年にフェルミエをオープンしました。ここでは、自社畑での葡萄作りから醸造、瓶詰めまでを自分で行っていますが、フェルミエの多くのワインに共通する塩っぽさは、日本海に面し海風の吹くこのワイナリーの立地にあるのかもしれません。

特におすすめは、おそらく日本で始めて商品化されたアルバニーニョというワインです。アルバニーニョはスペインの海沿い、リアス・バイシャス地方原産の白ワイン用の葡萄品種です。柑橘系の香りとキレのよい酸味が特徴で、魚介類、特にカルパッチョや天婦羅等と一緒に飲むと絶品です。

レストランはランチがメインで、店内では自家醸造のワインの試飲や石釜で焼いた熱々のピザ等が楽しめます。また、この度、新潟のかつてのフレンチの名店「レスカール」で修行した坂井シェフがスタッフに加わり、地元で水揚げされた魚介や周辺の農家でとれた野菜を使ったフレンチのメニューも充実しました。ディナーも予約制で2名から受けてくれます。市街からは少し遠いですが、代行を使っても7,000円程度で古町まで帰れます。是非一度、足を運んでみて下さい。

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