新潟市医師会報より

Fish & Oyster Marisco

浦野　正美

『MAIMON』、『オイスターバー東京』、『OSTREA』。舌の肥えた先生方の中には、行かれた方もいらっしゃるのではないでしょうか？これらはオイスターバーの先駆けとなった、都内の人気店です。それから遅れること十数年、ついに新潟にも本格的オイスターバーが上陸しました。それが新潟駅直結の駅前ビルGARESSOの2階に今年2月にオープンしたオイスターバー＆スペインバル『MARISCO』です。手がけたのは、新潟で人気の料理屋や居酒屋を一代で築き上げた若きオーナー和田　亮さん。

彼が自らの舌と足で各地を巡り、厳選して仕入れた、国内のみならず世界各国の新鮮な牡蠣が常時7～8種類用意されています。牡蠣は安全性にこだわり、厳しい検査基準をクリアしたものだけを無菌状態で仕入れています。もちろん1つからオーダー可能ですが、その時々で産地の違う旬の牡蠣を盛り合わせた『牡蠣プラッター』は、ひとつひとつの牡蠣の産地や味わいなどの説明がされ、それぞれに合う趣向を凝らしたディップも用意されています。牡蠣好きならばそのままキュッとレモンを絞って、身の大きさや締り具合、潮のかおりやそのミルキーな味わいなど、産地の違いを楽しんでみるのもお勧めです。

牡蠣以外にも、お酒に合いそうな様々なTAPAS（小皿料理）やアヒージョ（にんにくオイルで煮込んだ料理）、サルスエラ（スペイン風ブイヤベース）やバルボンバ（スペイン風ハンバーグ）、パエリアなど、スペインバルならではのメニューが楽しめるのも魅力です。これらの豊富なメニューで牡蠣が少し苦手な方でも、満足して頂けるのではないでしょうか。

バルというだけあって、アルコール類はビールやワイン、サングリアなど豊富に用意されていますが、それぞれの牡蠣に合わせたグラスワインのセットなども考案中とのことで、こちらも大いに期待が持てます。

カジュアルな雰囲気の店内は、あの閑散とした駅前にあるとは思えない程、賑わっていて、週末はもちろん、平日でもテーブル、カウンター席とも、ほぼ満席になることもあるので、来店の際は予約をした方がよろしいかと思います。男性にも女性にも嬉しい効果を期待できる美容食材として知られている牡蠣を、この機会にぜひ味わってみて頂きたいと思います。くれぐれも、食べ過ぎにはご注意を。

• < 亀徳泉
• 神戸牛・炭式焼肉・鍋「大長今」（テチャングム） >