追手 巍
皆様に是非、お勧めしたいハム・ソーセージの店「ライン」を紹介する。このお店のロースハムほど美味しいロースハムを国内で食べたことがない。私は2年ほどの留学生活、そしてその後何度もドイツを訪れている。その本場ドイツにもひけをとらないハム・ソーセージを味わう事ができるのがこのお店である。
ご主人は大学を卒業後、肉を取り扱う会社へ勤務していたが肉の加工に興味を抱き、28年ほど前に独立して開業。ドイツで学んだ製法を基に独自の製品を作り出し販売してきた。店先には常時30種類ほどのハム・ソーセージが並ぶが、私の好きなのが前述のロースハムの他に、ピスタチオの入ったものなどの各種ソーセージ、ベーコン、シンケンブルスト、そして月に1回しか販売しない骨付きハム(仕込みだけでも1か月弱かかるという)である。どれ1つとっても絶品で、一度口にすると病みつきになってしまう。また独自で開発されたと思われる燻製品も素晴らしい。鴨肉、時にはサーモンのスモーク製品はビールのおつまみにはもってこいの味わいである。
ご主人は、お聞きすると全くのアナログ派で、今はやりのインターネットや携帯電話は使用しないとのこと。ドイツでは今でもマイスター制という専門職制度が残っているが、まさしく、日本でこの伝統を受け継いでハム・ソーセージを作り続けているのがこのご主人という印象がある。
「ライン」を訪れると、目鼻立ちのしっかりしたシャキシャキの奥様と温和な笑顔(でも本当は大変な頑固な方かも?)のご主人がいつも迎えてくれる。私の留学先、ドイツ・フライブルクの近郊を流れる大河「ライン」ではないが、いつまでも悠々と、そして息(意気)の長いスパンで美味しいハム・ソーセージを作り続け、私どもを満足させていただきたいものである。
住所 | 新潟市中央区文京町10-5 産業道路(R402)堀割橋東詰 | |
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電話番号 | 025-231-1323 | |
営業時間 | 10:00~19:00 | |
定休日 | 日曜日、祝日 |