新潟市医師会報より

ワインバー「Cork」

榮森　景子

ワイン好きな私が、大学の同級生であるワイン好きな内科医に教えてもらって以来、6年間通うお店について書かせていただきます。

入口がちょっと判りにくいのですが、「Cork」とシンプルな看板があるビルの2階の階段を上るとお洒落なワインバーがあります。お洒落で気取った店か？ たしかにトイレまでお洒落なのですが、気取らないソムリエ兼シェフである御店主が気取ったワインを出してくれます。

御店主はもともとあちこちで修行されたシェフであると同時に、ソムリエとして新潟日報のワインスクールの講師をされているのですが、幼少時代に過ごされた和歌山訛りと現在お住いの沼垂を愛する、なんとも話しやすいお人柄です。それが災いしたのか、数年前に2号店を出したものの、御店主に会いに来てしまうお客さんが絶えないため、あっという間に2号店をたたんでしまいました笑（←実話です）。

御店主手書きの日替わりメニューが黒板にあるけれど、これはあまり意味がありません。なぜなら、たいていお客さんがお店のカウンターに座ってからのやり取りは御店主の「お腹は？」という質問で始まり、「ペコペコです」か「もうお酒しか入りません」の2択の答えに沿った美味しいワインかお料理がお任せで並ぶからです。また、その日にある食材を聞き、食べたい調理法でお願いすることもできます。私は新潟開催の学会で県外から仲間が来るときにここへ来ることもあるのですが、予約の際にその旨を伝えると新潟の食材を用意して待っていてくれるという嬉しい新潟愛も感じることができます。

つまりは私にとって、時々勝手なことを言いながら、ワインも料理も全てお任せ、全く頭を使わずリラックスして楽しめるお店なのです。ワインのお好きな方は1度行かれてみてはいかがでしょうか。ただし、酔っぱらいすぎると和歌山弁で怒られますから、ご注意を。

• < バターフィールド イオン新潟青山店
• やきとり 信濃月 >