新潟市医師会

新潟市医師会報より

La Boulangerie Richer ラブランジェリシェ

松浦　恵子

私は毎朝、食パンを1枚食べる。それまではただ食パンでありさえすればよかったのだが、2年ほど前「1日1枚のパンはおいしい食パンを食べよう！」と思い立った。以来、通りすがりにパン屋さんを見かけると立ち寄って、食パンを買ってみるようになった。「リシェ」はそんな中、偶然に出会ったパン屋さん。

M曜日の仕事帰りに“ほんぽーと”に寄るのが私の楽しみの一つだが、その道すがらに「リシェ」はあった。こぢんまりとした白い建物に思い切って入って以来、「リシェ」は“私の食パン屋さん”になった。

私が行く午後の時間帯にもいつも誰かしらの来店がある、客足が途絶えることのないお店だ。4時頃に行くと、お目当ての食パンは売り切れ、あらかたのパンもなくなって店じまい寸前状態のこともある。

食パンは耳（外皮？）が美味しいので、私は端が付いたものを選んで買う。いい香り、幸せ！

ある日、食パンの棚のそばで偶然に目に留まったクリームパンを買ってみた。小腹が空いていた私は車に乗ってすぐにクリームパンを食べて驚いた、「何これ？」薄いパンの皮に持ち重りするほどたっぷりのカスタードクリーム、不用意に取り上げたら自らの形を保持できない柔らかさ、程よい甘さのクリーム。絶品！

以来「食パンを買いに」行くたび、私はクリームパンを探すようになった。けれど、たいがいクリームパンはない。何度目かに店員さんに尋ねると、クリームパンはほぼ、お昼までに売りきれるそうだ。そうか、この前出会えたのは奇跡だったんだ。「お電話いただけば取り置きますよ」と言われたけれど「1個取り置きしてください」と言うに忍びなく、M曜日の午後に立ち寄って奇跡的に私を待ってくれているクリームパンに賭けることにしている。

食パンとクリームパンの紹介に終始したが、他にも沢山のパンが揃っているのでご自身でお気に入りを見つけていただきたい。（できればクリームパンを買うのはM曜日以外にしてね）