勝井 豊
このたびご紹介させていただく「小林紙店」は、昭和30年代に県立新潟高校の近くに開店し、昭和48年に市立関屋小学校の向かいの現在地に移転したそうである。創業した当時の学校町通りには文具店が10軒もあったのだが、今はこの店だけが残っている。小学校のすぐ向かいにあるので、こども達にとってはこの上もなく便利で、「こばぶん」と呼ばれて親しまれている。当院から歩いて5分ほどの場所にあり、こぢんまりとしているが、ひと通りのものは揃っているので、手軽に買い物ができて極めて便利である。
以前はかなり離れた場所にある量販店で事務用の消耗品を購入していたが、広い店内をあちこち歩き回って、目的とする商品を見つけ出すのは必ずしも容易ではなく、途中で目移りして不要な買い物をすることもあった。そのような事情もあったので、ボールペン用の替芯をこの店で取り寄せてもらって以来、スタンパーの補充用インクをはじめとして、やや特殊なものも含めて何でも調達できる便利さにすっかりはまり込んでしまっている。
コピー用紙などもまとめ買いをすると、かなり割安にしてもらえるし、昨年の消費税増税のときには、ボールペン用替芯をかなり大量にまとめ買いした。1円でも安く買おうとするのもひとつの考え方であるが、事務用品についてはある程度の専門的な知識も必要になるので、私のような素人にとっては「顔の見える関係」を大切にしながら、色々と相談してから買うほうが無駄がないように思える。
歩いて行ける範囲内に何でも揃っていることは、地域社会の活性を維持していくために必要なことである。地域のシンボルのひとつでもあるこの文具店のお世話になるのは、この先もまだまだ長く続くものと思っている。
小林紙店
住所 | 新潟市中央区関屋下川原町2-12-3 | |
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電話 | 025-266-1654 | |
営業時間 | 午前9時30分から午後6時 | |
定休日 | 日曜・祝日 |