新潟中央病院 院長 山崎 昭義
当院は、S43年2月、87床 診療科目:内科、外科、整形外科、脳神経外科として、個人経営で新潟駅前に設立されました。S48年4月、医療法人仁愛会 新潟中央病院に改組。S60年11月、現在地である中央区新光町に移転、244床使用許可による開院。H28年4月社会医療法人として認可。移転以来、40年を迎えようとしています。現在、現地建て替えを目指し、準備を進めております。
日本整形外科学会 症例レジストリ(JOANR)で、施設別症例登録数(2023年度)一覧が公開されました。登録対象外手術は、腱鞘切開術、骨折非観血的整復術、骨内異物(挿入物を含む)除去術、ガングリオン摘出術、創傷処理などで、当院では423件が対象外となりました。その結果、計2225件で、全国の2510施設中で13番目に多い手術件数でした。
2024年の当院における手術件数は、整形外科2696件(脊椎841、上肢965、下肢890)、形成外科395件、歯科・口腔外科241件、合計3332件です。今後とも、紹介・逆紹介でますますお世話になりますが、宜しくお願い致します。
以下、当院における常勤医師(卒年、当院入職時期)を中心に、近況を述べます。
整形外科
手の外科:2名
柴田実理事長(S51、H27年4月)は、毎日エネルギッシュに診療に取り組まれています。外来では、断らずに率先して新患を診察し、手術も多数こなし、さらに、学会にも積極的に参加されています。畠野義郎先生(S60、H28年3月)は、開業医から勤務医に戻って9年、理事長とともに診療に取り組んでいます。
足の外科:1名
岡田洋和先生(H13、H25年4月)は、新潟県に不毛であった足の外科を根づかせた第一人者としての功績は大きく、まだまだオペに軸足を残しつつ、自院も経営するという離れ業をやってのけています。
関節外科:2名
松枝宗則副院長(H5、H21年10月)は、関節外科センター長も兼務し、膝、股関節を中心に、数多くの人工関節置換術や骨切り術、関節鏡手術等を行っています。早川敬先生(H14、H25年4月)は、副センター長として、肩、肘関節を中心に、腱板断裂・反復性肩関節脱臼などに対する関節鏡手術、人工肩関節置換術等を行っています。
一般整形外科:3名
上肢、下肢のあらゆる部位の骨折、靭帯損傷、腱損傷などの外傷の診療、手術を行っています。本間健一先生(R2、R7年4月)、荒井尚哉先生(R4、R7年4月)は、新潟大学からの研修医、鈴井幸成(よしあき)先生(R3、R6年10月)は、新潟市民病院からの研修医です。
脊椎・脊髄外科:5名
私、山崎昭義(S60、H7年10月)は、診療がますます忙しくなり、また、3年前から新潟市医師会の理事、1年前から一般社団法人 日本脊椎・脊髄神経手術手技学会の理事長となり、院外業務も増え、院長業務に十分な時間を割くことができません。さらに、働き方改革、地域医療構想、病院建て替え問題などで忙殺され、いかにバランスをとりながら、ストレスを溜めないようにするか、日々悩みながら苦闘しております。勝見敬一先生(H14、H31年4月)は、センター長として、診療に、教育に熱心に取り組んでいます。腰椎側方進入椎体間固定術や、最近では完全内視鏡下脊椎手術と、常に新しい技術を導入しています。溝内龍樹先生(H17、R元年12月)は、副センター長として、全体のバランスをとりながら、チームを支えています。最近では、成人脊柱変形に対する筋力強化などの保存治療にも精力的に取り組んでいます。若杉正嗣(まさし)先生(H21、R5年10月)は、脊椎・脊髄外科を極めつつあり、学会発表も積極的です。草部雄太先生(H27、R6年4月)、高橋駿先生(H30、R7年4月)は、新潟大学からの研修医です。
リハビリテーション科:1名
井上旬二先生(S50、H21年4月)は、リハビリテーションセンター長(回復期病棟、外来)で、骨粗鬆症外来も担当頂き、難治性骨粗鬆症の御指導頂いております。
形成外科:2名
主に体の表面の形態・色の異常を、できるだけ正常に近い状態にすることを主眼に治療を行っています。ルビーレーザーによるシミ・アザ治療(一部保険適応外)も特徴です。
吉川哲哉先生(H3、H16年1月)形成外科科長です。中島順子(よりこ)先生(H11、R7年4月)県立新発田病院より異動されたばかりです。
内科:3名
胃腸及び糖尿病、甲状腺疾患の検査・治療に積極的に取り組んでいます。
渡辺一弘先生(H1、H10年5月)副院長、診療部長、内科科長です。消化器が専門です。松原琢先生(S58、R5年4月)循環器内科が専門です。目黒裕之先生(S62、H14年4月)糖尿病・内分泌が専門です。
歯科・口腔外科:3名
口腔や顎顔面に生じるあらゆる疾患に対応します。歯科インプラント治療に力を入れています。児玉泰光先生(H10、R5年4月)R7年8月より科長です。鶴巻浩先生(S61、H8年6月)前科長で、インプラント治療に力を入れています。青木直美先生(R7、R7年4月)新潟大学からの研修医です。
(令和7年9月号)