院長 矢澤 良光
岩室リハビリテーション病院は、一般社団法人 新潟県労働衛生医学協会の附属病院として、昭和45年(1970年)に竣工しました。健診機関が運営する全国初のリハビリテーション病院であり、岩室温泉病院の名称で開設しました。平成23年に現在の岩室リハビリテーション病院に名称変更しました。
当院は新潟市西蒲区の岩室温泉にあり、風光明媚で豊かな自然に恵まれています。診療科は、内科・整形外科・リハビリテーション科・歯科があります。回復期リハビリテーション病棟95床、介護医療院95床を運営しています。当院には、新潟市西蒲区・西区や県央地域、長岡市と広域から、リハビリテーションを目的に入院されています。
病院の理念である「私たちの関わる方々に笑顔のある生活を」を達成するため、期待以上の医療サービスの提供、当院で働くことを誇れる明るく働きやすい職場環境づくりを心掛けています。
1.回復期リハビリテーション病棟について
当院は48床と47床の二つの病棟で、95床を運営しています。約50名の理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が365日体制でリハビリテーションを提供し、最大限の機能回復を促し、在宅復帰を目指しています。リハビリテーション部だけでなく、医師・看護師・介護福祉士・薬剤師・管理栄養士・社会福祉士と多職種が医療・介護の提供、病棟生活・在宅生活の支援・指導を行うことで、充実した入院生活が出来るように努めています。
2.介護医療院について
介護医療院は令和2年3月に介護療養型病床から転換を図り、48床と47床の二つの療養棟で、95床を運営しています。介護療養病床の時は、介護老人保健施設や特別養護老人ホームに移る方が多かったです。介護医療院では、要介護者の長期療養・生活のための施設であり、医療依存度の高い重度の入所者が多く、看取り・ターミナルケアにも対応することが求められています。
入所者が少しでもより良い生活を送れるように、リハビリテーションやレクリエーションなども提供し、自然と笑顔が溢れることを願っています。
3.居宅支援部門について
居宅支援部門として、①通所リハビリテーション、②訪問看護ステーション(訪問リハビリテーション)、③居宅介護支援事業所 ケアサポ―トいわむろを展開しています。通所リハビリテーションの定員は1日80名で、要支援から要介護の方々にリハビリテーション、食事、入浴サービスを提供しています。最近では、半日利用・短時間利用などでリハビリテーションのみのご利用が増えています。訪問看護ステーション(訪問リハビリテーション)では、看護師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が10名在籍し、当院の退院患者だけでなく、地域のニーズに応じてサービスを提供しています。神経難病の方も多く利用されています。居宅介護支援事業所 ケアサポートいわむろは、ケアマネージャー6名が在籍し、ケアプラン作成や介護支援に努めています。
当院は急性期病棟を持たないため、急性期病院をはじめ、近隣の病院や診療所からの紹介を受けて、入院となる場合が多いです。当院の特徴は、リハビリテーション医療に特化していることです。ご紹介いただいた方の期待に応えられるように最大限の機能回復、充実した生活が出来るようにに今後も努めていきます。当院では、ホームページや広報誌以外でもFacebookやInstagram、公式LINEなどのSNSでも情報発信を行っています。機会がありましたら、当院の取り組みをご覧いただければ幸いです。
今後とも宜しくお願いいたします。
(令和7年11月号)

病院外観