新潟西蒲メディカルセンター病院 院長
梨本 篤
私は2024年4月に赴任してきたばかりなので、当院についてあまり詳しくはないのですが、理解している範囲でご紹介してみたいと思います。
病院は新潟市西蒲区巻にあります。一歩外へ出ると角田山、弥彦山がみえ、周囲には田畑が広がっており、高いビルなどはなくのんびりした雰囲気の風光明媚な所です。毎朝、新潟市中央区の自宅から通勤していますが、白山駅から巻駅まで越後線に乗っても、車で通勤しても40分位かかります。
2008年(平成20年)8月に、旧巻町国民健康保険病院から運営を引き継ぎ、近代的設備を整えたケアミックス型の「新潟西蒲メディカルセンター病院」として新規オープン致しました。地上6階建の建物は、新潟市西蒲区のランドマークとなっています。病床数は165床で4病棟(一般病棟1、療養病棟3)からなり、旧巻町から介護老人保健施設「槇の里」、訪問看護ステーションも同時に引き継ぎました。この地域における当院の役割は、急性期後、軽度急性期、回復期、慢性期、介護に対応すること、および看取りです。また、外来では一般診療の他にディケア、訪問看護ならびにリハビリテーションなどを行っています。
理念は医療および介護サービスを通じて地域住民の方々に安心できる医療と福祉を提供することです。すなわち「良質な医療と介護サービスの提供」を目標とし、地域密着型病院として地域医療に貢献することを目指しています。「この地域の患者さんはできるだけこの地域で診る」を使命としていますが、残念ながら救急搬送の4人に1人は新潟市または長岡市に搬送されているのが現状です。
団塊の世代が後期高齢者となる2025年以降は多死社会を迎え、西蒲区でも、75歳以上の人口が増加します。将来を見据え、「増加する後期高齢者に対する医療や介護等」が必要となります。当院には寝たきりで意思の疎通もできず、経管栄養を行っている方が多く入院しています。自分の意思で経管栄養を選択した方はまれで、ほとんどは家族が選択しています。また、高齢で様々な合併疾患を有している方が多く、心肺停止時に人工呼吸や心臓マッサージを希望する家族はほとんどいません。昨今は老健や特養、高齢者向け住宅など介護系の施設での看取りを希望される方々も増えています。国も在宅医療の促進に力を入れており、この傾向はますます強くなるものと思われます。地域包括ケアシステムを推進する国の方針に従い、地元の医療・介護施設と密に連携し、地域医療に貢献していけたら幸いです。
当院は全国各地で総合医療と介護サービスの施設を展開している常仁会グループの医療法人社団 白美会に属しています。新潟県内では他に「白根大通病院」「介護老人保健施設 槇の里」「介護老人保健施設 白根ヴィラガーデン」を運営しており、グループ各施設間や近隣の医療機関と密接に連携を取りながら医療サービスをご提供し、新潟市西蒲区約6万人の地域医療を支えることを目標にしております。
「笑顔が絶えない明るい病院」「癒やされる病院」「地域から感謝され信頼される病院」を目指しています。また、地域の方々に寄り添いながら思いやりのある医療を提供していきたいと思っています。