新潟医療生活協同組合 木戸病院 院長 佐藤 秀一
平成31年4月1日、津田隆志前院長の後任として、木戸病院院長に就任いたしました。
木戸病院の設立母体となる新潟医療生活協同組合は、昭和50年(1975年)設立されました。同年5月に木戸病院新築工事が開始され、昭和51年(1976年)5月6日、新潟市東区の上木戸に旧木戸病院が開院しました。開院当時は病床数88床、診療科は内科、神経内科、循環器科、小児科、皮膚科、歯科の6科でした。昭和54年(1979年)第2期工事にて171床、13科となり、昭和61年(1986年)の第3期工事後は、病床数は312床、診療科は18科になりました。
平成23年(2011年)7月1日、病院施設の老朽化に伴い、現在の竹尾地区に新築移転しました。新築移転後に2回の病棟再編成を行い、現在は急性期3病棟(153床)、地域包括ケア2病棟(109床)、回復期リハビリテーション1病棟(50床)、合計312床、17診療科で診療を行っています。
旧木戸病院の施設は、平成25年(2013年)4月1日より多目的施設の「なじょも」に改修されました。1階と2階は、訪問介護センター、訪問看護ステーション、デイサービス、ショートステイ、木戸クリニック、3階から5階は、サービス付き高齢者向け住宅(70室)です。更に、旧健診センター、旧医局なども、高齢者向け住宅「CO-OPなじょもガーデン」(31室)として利用されています。
他の新潟医療生活協同組合の施設としては、昭和53年(1978年)に、曽野木診療所、石山診療所を開設し、平成8年(1996年)には木戸クリニックを開設しました。(曽野木診療所は昭和61年に閉所)。平成5年(1993年)12月1日「木戸病院健診センター」が新設されました。平成17年(2005年)6月1日、介護老人保健施設「ほほえみの里きど」がオープンしました。同施設の収容人数は、個室:50床、多床室:50床、入所定員:100人、通所定員:30人です。
私は、平成13年(2001年)5月、木戸病院に消化器内科科長として赴任しました。当時、消化器内科は2人体制でしたが、翌年より3人体制に増員されました。平成31年(2019年)4月より、非常勤医師が加わり、現在は4人体制で診療を行っています。
新潟市東区は高齢者の人口が多く、入院患者さんの平均年齢も、年々上昇しています。より高度で侵襲の少ない安全な医療、そして患者さんの社会環境に合わせた医療が、木戸病院には求められています。高齢化の実態に合わせた医療提供体制を構築し、患者さん一人一人に包括的な診療を行える様、病棟再編成による病棟機能分化に加え、地域の病院・クリニック・諸施設の方々とも緊密に連携を深めてまいります。
また、高齢化・人口減少に伴い、職場としての病院の環境が厳しくなっていくことが予想されます。地域住民の皆さんに、良質な医療を継続的に提供する為には、病院内の職場環境の改善が必要です。働きやすい職場環境を作り、多くの医療スタッフに長く木戸病院の医療に従事していただく事が、継続的に安定した地域医療を提供するためには重要と考えています。
「安全かつ質の高い医療の提供」と「人に愛される医療の提供」を目標とし、今後も努力してまいります、よろしくお願い申し上げます。
(令和元年8月号)