新潟市医師会 副会長 橋本 謹也
6月の代議員会にて副会長に選出して頂きました橋本と申します。誌上をお借りして、副会長就任のご挨拶をさせて頂きます。
私は群馬県桐生市の生まれで、運良くまた縁あって、昭和49年に新潟大学医学部に入学いたしました。卒業後小児科(故堺薫教授主宰)に入局し、大学や県内外の病院で勉強させて頂いた後、平成5年より市内西区平島にて小児科医院を営んでおります。丁度10年前に、元会長の大川先生からお声をかけて頂き、理事の末席に入れて頂きました。その後、学校保健部、救急医療部、総務部で仕事をさせて頂き、この度浦野新会長体制で副会長の大任を仰せつかりました。頭の回転も悪く、行動力もなく、弁も立ちませんので、皆さんの足を引っ張らないように、微力ながら会の運営に携わっていきたいと思っております。
副会長としての私の担当は、総務部、医療安全部、学術部、地域福祉部、在宅医療部、救急医療部、地域保健部、小児・学校保健部、福利厚生部、会計部となっております。医師会は多岐に渡っての事業を展開しておりますが、私なりに考えた各部の重点として次のようなことを考えております。総務部では研修医や勤務医の入会促進やIT化促進、医療安全部では災害・防災や警察医活動、学術部では9年目を迎える地域医療研究助成の更なる充実と学生の地域医療研修・大学との連携、地域福祉部では介護保険認定審査の安定した継続、在宅医療部では在宅医療推進室の過大な仕事の分散と適正化、救急医療部では急患診療センターの電子カルテ化と二次輪番病院体制維持の協議、地域保健部ではがん検診精度の維持管理や産業保健・乳幼児健診等の安定した継続、小児・学校保健部では時代に適応した学校医と学校健診の更なる充実、福利厚生部では働き方改革に伴う女性医師の活躍拡大などです。理事会等では聞いていても、実際に関わると分からないことも多々あるかと思いますので、もう一度各部の勉強を並行しながら医師会事業に関わっていきたいと考えております。
さて、現在新型コロナウイルス感染症の第2波が大都市周辺を中心に全国に広がっており、新潟市もその渦中です。医療界にも大きな影響を与えており、新潟市医師会も大きな波を被っておりますが、現在浦野会長はその先頭に立って対応にあたっております。いろいろなご意見やご批判はあるかと思いますが、どうぞ忌憚なくお聞かせ頂ければ幸いです。今後長く続くことが予想される、また次々と変わる情報に惑わされずに新型コロナウイルス感染症に対応して、医師会活動を次の時代に繋げていきたいと思います。
もう一点小児科医として、新型コロナウイルス感染症に関連して心配していることがあります。少子化の問題です。昨年の日本の出生数は遂に90万人を下回り、約86万7千人と最少を更新致し、本県も13,600人余りと過去最少でした。全国で見ると、昨年は年間で約50万人の人口が減ったことになります。新型コロナウイルス感染症で“ステイホーム”状況ですが、経済も芳しくなく、今後の出生数の減少が加速度的に進むのではないかと危惧しており、杞憂になることを願っております。
最後に、医師会活動は医師会会員の先生方のため、またその先の新潟市民の健康・安心・安全のためと思っており、その方向で努力する所存です。任期の2年間ご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
(令和2年9月号)