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新潟市医師会報より

新潟市医師会

医療と介護の接点の現場からの挨拶

東新潟病院 院長 須田 武保

このたび、2020年4月1日付けで東新潟病院院長に就任いたしました。

これまで新潟大学卒業以来、外科医として急性期医療一辺倒に従事してきました。これからは医療のもう一つの柱となる慢性期医療、および介護に専念していく所存です。本誌面では当院の紹介ならびに慢性期医療および介護療養についての現状、今後の課題を述べさせていただきます。

東新潟病院は、1979年9月に新潟市姥ヶ山の地に内科、理学診療科99床の病床からなる病院として開院し、医療保険、介護保険にまたがるいわゆる医療・療養病床を中心に慢性期医療、介護サービスを行ってきました。現在は内科、脳神経内科、泌尿器科、外科・肛門科およびリハビリテーション科からなる病床数182床の病院です。病棟は障害者施設等一般病棟(10:1)と医療療養病棟(20:1)からなります。他に、中央区で在宅医療ネットワークを形成する東新潟訪問看護ステーション、在宅看護支援センター、介護医療院「栞(しおり)の里」、介護老人保健施設「陽光園」を併設し、医療法人健周会を形成しています。

ここで介護医療院と介護老人保健施設(いわゆる老健)との違いについて簡単に触れたいと思います。

2000年にスタートした介護保険制度に基づき「介護療養型医療施設(療養病床)」は、医療ケアの必要性に応じて医療保険が適用される「医療療養病床」と、介護保険が適用される「介護療養病床」に分けられました。しかし実際の現場では二つの療養病床で、明確な線引きができないという問題も新たに生じていました。そこで、この2つのタイプの療養病床を1つに統合する形で作られたのが、2018年の介護保険改正に伴い新設された「介護医療院」です。介護医療院は、「要介護状態の高齢者が長期にわたって療養する生活施設」と定義されています。

一方老健は「在宅医療に向けたリハビリを受ける施設」であり、在宅復帰を目的にしており、この両者では入居する目的が異なります。

さて2020年9月の時点で65歳以上の高齢者は3,617万人で総人口に占める割合も28.7%となりました。100歳以上の高齢者も全国で80,000人を超えました。2025年にはいわゆる「団塊の世代」がすべて75歳以上となります。加えて医療の高度化、複雑化、先進化、多様化の波は慢性期医療現場にも影響を及ぼしてきています。まさに超高齢化社会の到来によって医療と介護のニーズは高まってきて、最近の試算で2040年には医療福祉分野に従事する人が1,070万人必要とされています。

こうした現状とこれからの「人生100年時代」に対応するためにも、まずは健康寿命を延ばし、要介護者を増やさないことが重要となります。その対策のひとつとして現在の「自助」・「互助」・「共助」・「公助」の見直し、特に「自助」についての重要性が示されています。「自助」とは自分の力で住み慣れた地域で暮らすために、自らの健康に注意を払い介護予防活動に取り組んだり、健康維持のために検診を受けたり、病気のおそれがある際には受診を行うといった、自発的に自身の生活課題を解決する力(セルフケア)ということです。つまり医療・介護サービスが有限の資源であるため、今後は利用者も受動的な態度でなく、自ら覚悟して課題に立ち向かっていくことがより大切だと考えます。

最後に、慢性期医療および介護療養の分野に身を置きますとこの分野が急性期医療を生かすためにいかに重要かということもより実感します。これからは新潟市の医療、福祉の安定化・向上に少しでも貢献できるように頑張っていきたいと思いますのでご支援・ご指導宜しくお願いします。

 (令和2年10月号)

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