新潟市医師会 代議員会議長 新田 幸壽
代議員会議長の新田です。南区にある白根大通病院の院長です。滑舌が悪く会津訛りも交じって聞き苦しいかと思いますが宜しくお願いします。年数回の代議員会の議長と月1~2回夜7時半から2時間程の理事会出席がその勤めで、今年で3期目です。医師会では医師会の活動報告と活動計画および予算決算など多くの事案を審議します。医師会長はじめ各理事および医師会職員の業務量は半端ではない多さで驚いています。会員医師への支援は勿論のこと、市民に対する予防接種や健診・検診業務、幼保育園や学校校医など地域の子どもの健康を守る活動。さらに2020年からは新型コロナ感染症(COVID-19)対策。発熱外来、新型コロナ診療、ワクチン接種、軽症感染者の在宅療養・ホテル療養患者の対応も骨の折れる仕事ですが、お蔭で円滑な運営により新潟県では医療逼迫状態となることはありませんでした。なお9月26日から国の全数把握は中止になりましたが、新潟県では感染状況把握のため簡略化して全数把握を行っています。
季節を問わずCOVID-19は発生し続け約3年間で第1波から第7波まで猛威を振るいました。感染者は、2020年より10月7日までの累計で、新潟市97,791人、新潟県242,671人、死者170人、日本国内21,754,565人、死者45,885人。全世界では9月26日の時点で614,608,081人、死亡6,535,769人を数えました。ここにきて漸く下火になってきましたが、コロナウイルス本来の活動する冬場はこれからであり、第8波やインフルエンザとの同時流行も懸念されています。
COVID-19に対しては、3密の回避と様々な自粛生活が求められました。歓送迎会や忘年会など規模の大きな宴会自粛もその一つ。忘年会は嫌いという人や、そもそもアルコールを伴う宴会が苦手という人が一定数いるのも事実ですが、こうも自粛が続くと寂しくも物足りなくもあり、酒の席での「顔と顔との突き合わせ」が「本音」を引き出し、「羽目をはずしたり」して楽しむ「リアルなコミュニケーション」が「活性化や結束」を生み出し、組織にとって有益なことと考えるのは古い人間で今や少数派なのでしょうか。しかしながら、もしもクラスターが発生したらと考えると大忘年会開催にはなかなか踏み切れず悩ましい今日この頃です。
さて、週末早朝のランニングは自粛なしで楽しんでいますが、コロナ禍で3年ぶりの開催となった10月9日の新潟シティマラソンにはメディカルランナーとして参加しました。家族の待つ20キロまでは何とか様になったのですが、その後は歩く人にも抜かれる有様で、ゴール直前の最終関門で7時間に1~2分のタイムオーバーと宣告され、あえなく失格。それでも走り続け陸上競技場トラックに入る直前で係員に制止され…何とも残念。自分的には完走です。こんなメディカルランナーですが、「痛み止めありますか?」と脚がつり立ち止まっていた女性ランナーに問われ自分用に携帯したツムラ芍薬甘草湯を一包あげました。その後35キロ地点でよぼよぼ走る私を歩いて抜き去ったランナーこそその彼女でした。
(令和4年11月号)