田沢 義人
部屋の隅、正確に言うとリビングや寝室の枕元に雑誌が平積みにしてある。気づけばその山はどんどん高くなっていき、酔っぱらうとそれに躓きそうになるのだが、その山をなかなか整理することができない。入眠時には家族から「眠るまで5分と持たないのに…」と言われながらも平積みにしてある雑誌の中から“本日の一冊”を選び至福の読書タイムに入る。これが私の寝る前の“5分でできるリラックス法”である(実際には確かに5分と持たないことが多々ある)。
雑誌のジャンルは様々だが、主に読むのは「生活誌」「グルメ誌」「タウン誌」である。
「生活誌」は『オレンジページ』『ESSE』で夕飯に食べたいものを探し(自分で作るわけではないのに)、インテリアや雑貨の研究をする。
「グルメ誌」は『おとなの週末』『dancyu』『東京カレンダー』などで、旅行や学会に行く時の参考にするために東京の飲食店や地方の有名店の食レポを読む。実際には行かないことのほうが圧倒的に多いのだが、行った気分に浸るのがとても楽しく、何度も読んでいるうちに“食べた気分”になれる。
「タウン誌」は『Komachi』『WEEK!』『Gekkan Niigata』『CARREL』で新潟のお店の情報を入手する。特にニューオープン情報は必読であり、気になるお店を見つけるとぷらりと覗いてみることもある。
その他に旅行、温泉や東京のホテル情報を『Discover Japan』『サライ』『CREA』などで入手する。詳細なレポートは元より、臨場感のある写真を見ているうちに“行った気分”になれる。
このように疑似体験ができる雑誌の魅力をこれからも楽しんでいきたい。
当院には雑誌コーナーがあるが、この私の趣味が大いに反映されているのは言うまでもない。
(平成30年5月号)