大滝 一
猫を飼っている方なら「猫は遊び上手」と皆さん感じていると思います。猫はなんともないヒモ1本で楽しそうに遊ぶ「遊び上手」であるとともに、我々人間を手玉にとって遊びに付き合わせる、とんでもない「遊ばせ上手」でもあるんですね、あいつらは!
我が家の大ちゃん(大吉君)も遊ばせ上手に関しては右に出るニャンコがいないくらいです。その一端を実際の写真を用いて解説させていただきます。
写真1「ご主人様、今日もお仕事ご苦労様です。新聞読んでからちょっとでいいんで、この壁に掛かっているジャラシ棒で遊んでほしいんだけどなあ、3分でいいから、ね!」
写真2「え、遊んでもらえる!嬉しいなあ!さすが我が家の主人だ、人間が大きい。じゃ今持っていくね、よいこらしょっと」
写真3「よーし、上手く取れた、これから持ってくね」
写真4、5「ここを咥えて、可愛くこうして持って行けば、3分どころでなく、いつものように調子に乗って10分くらい遊んでくれるぞ、きっと。うちの主人は医者とのことだけど、猫にもだまされるくらい人間としては極めて単純だからなあ」
写真6、7「ハーイ、持ってきたよ。新聞読んだ、なに県知事辞任だって。それはいいから、さあ遊ぼうよ、3分でいいよ、3分で…」
という具合なのです。遊んでほしいジャラシ棒を持ってくるあたりがなんとも可愛いので、ついつい10分、長いときは30分ほど遊びに付き合ってしまいます。猫と戯れていると、こうすれば面白いんじゃないかと、自分もまるで猫になったような心境に陥り、全てを忘れて無邪気な楽しいひと時を過ごせます。
今朝もまた大ちゃんに20分ほど付き合わされました。やられた!
(平成30年6月号)