宮島 武文
私は2007年の夏の新潟ジャズストリートで初めて見た生演奏に感動し、ライブに通うようになりました。翌年から家のピアノで練習をはじめ、2011年の秋頃から市内の老舗ジャズ喫茶でのセッションに出かけるようになりました。慣れてきていろんな会場に顔を出すようになりましたところ、2015年の正月に小黒先生と出会い、バンド(ミヤジマカルテット)に参加することになって現在に至っております。
我ながら、よく続いたものだと思います。やはり、楽器にピアノを選んだこと、ジャズから入ったことが大きかったと思います。
まず、ピアノですが、これほど初心者に優しい楽器はありません。特別なトレーニングなしでも、叩けばいい音がいたします。低音から高音まで横一列に鍵盤がならんでいるだけの構造ですので音程をイメージしやすいのです。それが、後にスケールとかコードを理解するのにも役にたちます。さらに、手入れ、準備、後片付けがとても簡単であります。ズボラな私にぴったりです。
次にジャズです。これほど初心者に優しいジャンルはありません。他所から入りますと、楽譜通り!とか完コピが神!の世界ですので、なかなか大変です。ジャズは楽譜通りじゃなくていいのですから、その分お気楽です。好きにおかずいれたり、音抜いたりしてもOK。そもそもジャズには「間違い」という概念がありませんで、「変な音叩いたと思ったら、同じ音を3回叩け!」とういう格言があるくらいなのであります。
さらに、ジャズにはセッションという文化があります。セッションは、知らない人同志が楽器を持って集まってテーマを演奏し、ソロ回しでそれぞれが好きに演奏して、テーマに戻って終わります。このような合奏を経験することで、音楽力が格段にあがります。で、一緒にセッションした人同志はすぐに仲良しになれます。おかげで、私は年齢、性別、地域、利害関係を超えた友人が次々とできてしまう状況が続いております。これで、また「セッションしよう」とか、「バンド組んでライブしよう」といった話がでるようになり、いつしか人前で演奏するのが当たり前になってしまうのです。
以上、ピアノとジャズの魅力について語らせていただきました。
最後に宣伝です。当バンドは、病院や地域のお祭りに出張演奏しております。入用の際は、お声掛けください。また、次回の新潟ジャズストリートにも、出演が決定しております(西堀6番館ビル1階「かふぇリンク」にて。1月19日(土)16時から)。小黒先生、犬飼先生も一緒ですので、お楽しみいただけるものと思います。お待ちしております。
2016.7.18 二年目のライブ後(フェアリーテイルにて)
(平成30年12月号)