宮尾 益尚
小さい頃から音楽は好きでした。小学生の頃の憧れはエルヴィス・プレスリーと加山雄三で、真似をして歌っていました。中学生になるとご多分に漏れずギターを始め、フォークやカントリーなどにどっぷり。高校でもギターをやりたくて軽音楽部に入部しましたが、ギタリストなどは余るほどいたため、先輩から「お前これをやれ」と渡されたのがドラムスティックでした。中学時代に親友がドラムをやっていたので興味はありましたが、まさか自分が⁉でした。最初はロックンロールから始まり、米・英のRock、Soul、J-Pop、Jazz Rock(Fusion)などあらゆるジャンルの曲を叩きました。当時先輩が教えてくれたモダンジャズにも興味を持ち、歳をとっても叩きたいという気持ちから、ドラムレッスンプロに2年間師事し基礎と譜面を学習しました。
社会人になってからはしばらく演奏する機会もなかったのですが、整形外科の先輩から声を掛けて頂き、Rock Bandに在籍、今でも続けています。また猫山宮尾病院にも軽音楽部があり、20~30歳も歳の離れた若者とRockしています。
23年前、現在所属するRiverside Jazz Bandにドラマーとして入れてもらい、これがメインの活動となっています。当Bandは結成してから今年で40周年を迎えた老舗Bandで、ジャズの原点であるニューオリンズジャズを中心に演奏するため、多くは80~100年前の曲ばかり!しかし古いけれどお客さんも酒を飲み、歌い、踊りながら楽しめるHappy Jazzです。全国でもこのジャンルのBandは少数で、県内だけでなく県外にも演奏に行く機会が多く、今年で34回目の新潟ジャズストリートは第1回から参加させて頂きました。新宿ジャズフェスティバルは毎年5月と11月に、神戸ジャズストリートは不定期で、今秋は大阪の道頓堀ジャズフェスティバルや教会でのコンサートにも参加予定です。6月の結成40周年記念はりゅーとぴあコンサートホールを貸し切りで演奏させて頂き、夜はイタリア料理店で100名程のパーティーも開催しました。
ジャズ関係の仲間は80歳を過ぎてもまだまだ元気で演奏している方々も多くいるため、還暦を迎えた私も少なくともあと20年は現役でドラムを叩き続けるつもりです。お誘いがあるのですが、まだ実現していないヨーロッパ・オーストラリアへの演奏旅行も実現出来ればと願っています。
医療業界で仕事をしていると、暇な時間などありません。仕事が一番好きですが、同等に好きな音楽演奏の時間を獲得する努力を継続していこうと思います。
(令和元年10月号)